平成に自分を突き動かしてきたもの
今日は花澤香菜さんのライブを楽しんできました。
彼女のライブに行くのは、数えてみると12回目。イベントやら何やらを含めると+数回となります。生のパフォーマンスを観にここまで足を運んだ存在は他になく、少なからず影響を受けてきたな~と思った1日でした。
「アーティスト活動を始めて8年目」と香菜さんが言って、もうそんなか……と驚いたのですが、確かに最初のCDは2012年だし、自分が彼女のライブ等を追っかけ始めたのは2009年。おお、10年……平成の1/3。
というわけで、個人的になんとなく平成の世を振り返ってみようと思いました。
私は現在36歳。6歳のときに平成元年であり、概ね平成に入った頃に物心ついて生きてきた感じ。なので、今までの人生って大体ニアリーイコール平成です。
振り返ってみるといろんなことがあったし、いろんなものに影響受けながら生きてきたので、それをかいつまんでみます。これは誰かに読ませたいブログというより、完全に個人の日記ですね笑。
●「ガンダム」
平成元年、6~7頃の記憶と言えば、とにかくガンダムでした。厳密に言うとSDガンダムですけど。近所のこどもみんながハマって、カードダスやガシャポンを買い、元祖SDガンダムやBB戦士を買い、OVAのSDガンダムを(親にVHSをレンタルしてもらって)観ました。
※「嵐を呼ぶ学園祭」「暴終空城の章」はSDガンダムのアニメの中で2大傑作だと思ってます。見どころ聞きどころ満載ですね。あと、プライムで見つからなかったですが、騎士ガンダムシリーズも本当に良い。
このちょっと前にはビックリマンブームがあって、私の初めてのお買い物は6歳だかのときのビックリマンチョコなんですけど(スーパーで30円の買い物)、そのあとは40円とか握り締めてガンダムのカードダスを買ってたものでした。
それからやがてコミックボンボンを購読するようになり、ガンダムのテレビアニメシリーズを次々に観て~~~今に至ります。私のオタク趣味の原点であり今でも最大の一柱となってるのは、ガンダムシリーズですね。
最近は、ガンダムに関わった声優さんやアニメーターさんたちの訃報をちらちら聞くようになり寂しいです。でも、新しい世代に受け継がれながら新作が創られ続けるコンテンツとしては世界で有数のものであるはずで、それをほぼ初期からリアルタイムに楽しんでこられたというのは、幸せなことだと改めて思います。
●「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」
DRAGON QUEST ダイの大冒険 文庫版 コミック 全22巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 稲田浩司,三条陸,堀井雄二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/01
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初めてハマった漫画であり、今でもバイブルとして挙げたいのが「ダイの大冒険」です。バトルあり、友情あり、恋愛あり、ファンタジーあり……いろんな要素を幅広くバランス良く網羅した作品だと思います。
前にもブログに書いた気がしますが、この漫画との出会いは小4のときの友人の誕生日パーティーでした。当時、友人同士で誕生日会をやるのがブームで、その子が欲しいプレゼントなどを買っていく感じだったんですが、とある友人が「ダイの大冒険の○巻が欲しい」と頼んでまわって、1日でほとんど揃えてしまうという荒技をやりました。
んで、その誕生日パーティーはみんなでダイの大冒険を読む会になってしまったんですが、それで私はこの漫画の虜になってしまいまして。気がつけば、自分で買い集め始めてしまいました。
小4の頃(1992年)から6年後の1998年に確かダイの大冒険は完結したんですが、ず~っと発売日に買い集め、セリフまで全部覚えるくらい読み込みました。今でも実家に全冊置いてます。色褪せない名作ですよ。
この原作の三条陸先生が書いていた言葉のひとつに、「脇役だろうとなんだろうと、一度は光る場面をつくりたい」というのがあります。そして実際「ダイの大冒険」では、脇役の名シーンが数え切れないほどありました。
今でもこの言葉は私の創作の中で活きていて、キャラクターを出すからにはキャラが主になる瞬間を作ろうと意識しています。
●「ロマンシング・サガ」「ファイナルファンタジー」シリーズ
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※なんとなく、ロマサガ2やFF6の好きなCDのリンクをぺたり。エターナルロマンスは名盤…。
小5~6の頃にSQUARESOFTのゲームに触れて、自分の中のいろんなものがぶっ壊れた記憶があります。それまでもファミコンとスーファミを触ってきたのですが、本当の意味で「没頭」したのはここのゲームが初めてでした。
ちなみに、ドラクエシリーズに触れたのはもう少し後で、順番が逆だったら、私の人生は随分違ったものだったかもしれません。とにかくも、こっち(スクウェア)から先に触れてしまいました。
私の「はじめての二次創作」はガンダムの漫画をノートに描き散らかすものだったのですが、その次はFFやロマサガでした。オリジナルのストーリーを書いたり、ノートの上にFFやロマサガ(っぽい)キャラを書いて、サイコロを振ってダメージ計算や歩く歩数などをランダムに算出しながら遊ぶ、自作ゲームブックみたいなものを作って友達と休み時間にプレイしたりしていました。
あの頃は、ゲームを創る仕事に就くという発想は欠片もなかったのですけど。人生はわからないものですね。今はスクエニで楽しく働いています。
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
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SAMURAI SPIRITS (サムライスピリッツ) 【早期予約特典】DLCコスチューム「レトロ3D:覇王丸」(オンラインコード)同梱 -PS4
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自分は平均よりもちょっとだけ歴史好きな方だと思うんですが、歴史好きな自分を形成したのは「るろ剣」です。
「るろ剣」を読んで、漫画そのものもですが、コミックの合間にある和月先生のフリートークがとにかくおもしろくて、和月先生が読んだという司馬遼太郎先生の本を読んだりしつつ、じわじわと時代小説好きになっていってしまいました。
同時期に(特にSNKの)格闘ゲームにハマっていったのですが、和月先生の趣味と重なって「サムライスピリッツ」シリーズにズブズブと没入。ゲーセンでいったいいくら遣ったんでしょうね、私は。
SNKの「ネオジオフリーク」を買うようになり、雑誌の中の「特選同人誌!」コーナーなどから同人誌のことを知り、晴れて同人誌の世界へ足を踏み入れます。
高校一年生にして、同人誌即売会へ足を運び、自分で本を作ってオフセット印刷までしてしまいました。最初の同人誌はサムスピ本です。
●恋とか受験勉強とか
高校生の後半は、まーひどいもんでした。詳しくは書きませんが、失恋したり、勉強に燃えたり、今思うと「モテないロード」爆走してましたね笑。
割と本気で、「勉強ができるようになったらモテるに違いない」と思っていた節があります。あの頃から割と最近まで自分の恋愛観とか人を好きになる基準がぶっ壊れてたらしいことに、昨今気づきました。
この15年かそこらの損失が自分の人生でとにかく悔しい、最も後悔してしまう部分なのですけど。後ろを見ても仕方ないので、前だけ見ていこうという生き方を最近ようやくできるようになりました。
だけど、バカみたいに勉強したり、バカみたいに失恋に悩み苦しんだりしたのが今の自分を形成しているのは間違いなく、そんな過去があったからこそ、曲がりなりにもお話を書いてお金をもらう仕事に就けたような気もします。
失敗を積み重ねまくっただけでした。他の人に比べて本当に本当に、無駄な時間を過ごしていたのですが、熱量をかけたことだけは事実。それを活かす生き方をしていこうと、最近はよく考えています。
●L'Arc-en-CielとHysteric Blueと……
The Best of L'Arc-en-Ciel 1998-2000
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- アーティスト: Hysteric Blue,たくや,Tama,佐久間正英
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高校~大学の頃に一番音楽は聴いていたのですが、特によく聴いていたバンドを挙げるとすると、ラルクとヒスブルでしょうか。
ラルクは、高校でいろんな人が聴いていたのがきっかけで聴き始めたんですが、男性の自分が初めて「こんなにかっこいい男性がいるのか」って思ってしまったのがHydeだった気がします。
かっこいいというか、魅力的というか。外見だけだったらそこまで好きになってなかったと思うんですけど、ミュージックステーションとかでのしゃべりの適当加減が、自分にまったくないモノで。ああ、クソ真面目とか優しいとかよりもこういう感じがモテそうっていうのはすごくわかりました。でも、真似できるかというとそういうものでもなく。
ラルクのライブは最近あまり行けていませんが、行きたいですし、HydeさんのTwitterは90年代頃のMステでのトークと同じ雰囲気が感じられて、今でも好きで眺めています。仕事で絡めることがあったら、曲の発注とかしてみたいなあ……自分がいずれそういう立場になったら。なるのだろうか。
Hysteric Blueは、「春 ~spring~」って曲が高校生当時の自分にいろいろぶっ刺さりまして。ファンクラブというものに初めて入ったのもヒスブルですが、それからいろいろありました……。佐久間正英さんも亡くなってしまいましたね。
ヒスブルのボーカルTamaちゃんとドラムのたくやは、つい最近まで「Sabao(シャボン)」というバンドをやっていましたが、昨年10月を最後のライブに、活動休止となっています。そのときのブログはこちら。↓
●大学と友人たち
長崎の片田舎にいた私は「オラさ東京行くべ」というわけで、都内のとある大学に入ったわけですが。結論から言うと、前述の通り失恋とかでボロボロになって、気がつけば大したことも学ばずなんとなく卒業してしまいました。これが人生のもうひとつの超後悔ポイントなんですが、もう後悔は平成に置いてこようと思います。
そんな大学で、自分自身の学は身につけなかったのですが、良い友人には恵まれたと思います。今はいろいろな分野で(というか主に法曹界ですが)バリバリ活躍している友人を見ると、自分もなんとか頑張らなあかんなあと思います。みんな結婚してこどもとかどんどんできてて、いいなあ……と、心がズタボロになったりもするのですが。とにかく頑張らなあかん。
大学に行くことのメリットを私自身はろくに体現できていないですが、ひとつだけ言えるのは、良い大学や大きい大学に行くと相応にいろんな人がいるから、良い友人が見つけやすいよということです。
社会人になったから友人作るのってめっちゃ難しいですから(不可能ではないことは次に記述)。学生時代の友人は、できるだけ大事にしましょうね。
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ここまで書いてきたことのいろいろ、特にオタク方面の趣味が集まって炸裂した結果、私は同人活動に落ちました笑。
落ちきるまでに段階がいくつかありました。
サムスピ熱に突き動かされて二次創作をした高校生の頃。
なんとなく勢いでゲームを創ろうとして未完に終わった大学生初期。
そして、失恋やら就活やらでうまく行かず精神的に迷子になりかけていたときに、(主にいとうのいぢ先生の所属するユニゾンシフトの)エロゲーとか、涼宮ハルヒとかにハマッたあとの同人活動。
3つ目が決定打でした。しばらくハルヒで二次創作してたんですが、あのときはただの二次創作ではなかったんですね。その延長に、「俺もラノベ書きてえなあ……」って感覚がありました。そして二次創作をしつつ、自分のパソコンの中でオリジナル小説らしきものを書き始めたのがこの頃です。
それから就職して数年は仕事のことでいっぱいいっぱいだったんですが、余裕が出てきてから書きたい欲が噴出。その頃にTwitterと出会って、物書き勢と出会って……みんなで合同誌をやり、遂には自分で合同誌を主宰して……となっていきました。
この流れは、おそらく高校大学で失恋続きではなかったら起きなかった気がします。あるいはもっと昔にオタク趣味にハマらず、たとえばスポーツ一筋みたいな少年期を送っていたら起きなかったでしょう。
まあとにかく、いくつかの要因が重なって、自分の居場所はここだろうってくらいに同人活動にハマって、活動の中でまさかの「社会人になってからの友達」がガツガツできていきました。
その後の最新状況に至る変化は割愛しますが、この流れに突入した最後の一撃は、自分にとってはいとうのいぢ先生のイラスト(の関わる作品群)でした。理由は言語化できないですが、あの頃のハルヒやシャナ、ユニゾンシフトのななついろなどからは、失敗続きでボロボロな気持ちになってる自分を動かしてくれる確かな力をもらいました。
自分のあの体験があるから、ハッキリ言えます。小説や漫画とかゲームとかアニメとかああいうものは人に力を与えることができるよって。だからこそ、そういう仕事をしてみたいと思うようになりましたし。
●「艦これ」
プロを意識しながら執筆や同人活動をやるようになった自分を一気に二次創作へ引き戻したのが艦これでした。
それどころか、艦これをきっかけにしての第二次大戦や過去の技術、日本や台湾などの史跡にまで足を運んでしまうほどの知識欲が湧くとは思っていませんでした。
思ってることを全部書くと大長編になってしまうので何も書かないことにしますが、艦これには多大な影響を受けました。
●花澤香菜さん
最後に。本日のブログを書こうと思ったきっかけでもあるのですが、冒頭に書いた通り、今までに十数回のライブやイベントに足を運んでいます。
そこまで好きになった理由は、彼女の容姿とか声とかそういう要素も大いにあるのですが、彼女の声優としての歩みの特に初期に、すっごく苦労されたんだなあ……という感想を持ったからです。
10年以上も見ていると、本当にいろんなものが成長していってるなあ、とか、昔は子どもっぽかったのが最近はすっかり酒飲みになってしまわれたなあとか(褒めてますよ)、なんとも感慨深くなってしまうのです。
同じような高みにまで自分が行けるかはわからない。少なくとも今のところ、人生を往く速度は自分と比較できるような人ではないのですけど。ああいう人がいるなら、自分ももう少し頑張ってみるかって思わされます。
世の中には花澤香菜さん以外にも、ものすごい人がたっくさんいるでしょう。ただ自分にとっては、とても元気をもらっている存在をひとり挙げるならば、今は花澤香菜さんだなあ……と。
平成の幕が閉じつつある夜に、彼女の歌を聴きながら思いました。
読み返してみるとものすごい駄文ですね苦笑。
とりあえず、平成のいろいろを吐き出してみました。個人的には、これにて終幕。
令和も、前を向きながら頑張っていこうと思います。