ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2/2から電子書籍の拙作「アンダーグラウンド・エンカウンター」を無料キャンペーンやります

ブログ、久し振りの更新となってしまいました。
フリーランスになって約2年、最近はどうにか仕事をかき集められるようになったものの、それらとの格闘でいっぱいいっぱいで、ブログやらTwitterやら創作活動やらがお留守になってしまってます。今年はもうちっと、うまく立ち回っていきたいですね。

というわけで、拙作「アンダーグラウンド・エンカウンター」の無料キャンペーンをやります。 2/2の17時頃~2/7の17時頃に実施されるので、時期などご注意を

アンダーグラウンド・エンカウンター (Hybrid Library)

アンダーグラウンド・エンカウンター (Hybrid Library)

 

 10~15分で読めちゃう、ガールミーツボーイな掌編SFです。
実は、私の実質「処女作」とでもいうべきものを改稿して電子書籍公開したような作品でもあります。全体的に改稿しましたが、あちこち拙さが残っていると思います。でも、私のルーツというか、書き始めた頃の味がある作品のような気がするので、個人的にもお気に入り。

よろしければ、皆さんのKindleライブラリに追加しちゃってください。

そして私に興味を持ってくださった方は、拙作「ダイヤモンドダスト ―灰になった宝物―」の方も覗いてみてください。KU(Kindle Unlimited)会員の方は無料で読めますので。 

ダイヤモンドダスト: ―灰になった宝物― (Hybrid Library)

ダイヤモンドダスト: ―灰になった宝物― (Hybrid Library)

 

 今年はオリジナル方面もじわじわ活動していきますよー!

『駆逐艦浜風の憂鬱』@10/16艦これ十七駆オンリー

10/16に板橋産連会館で開催される艦これ第十七駆逐隊オンリーイベント「司令、笑ってるうちにやめような」に参加致します。

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↑こちらは暁リトさんによるイベントのキービジュアル。

第十七駆逐隊はご覧の通りの面々で、駆逐艦「磯風」「浦風」「浜風」「谷風」が太平洋戦争開戦時の構成。その後に「雪風」「初霜」も籍を置く部隊です。

私は「駆逐艦浜風の憂鬱 -これが第十七駆逐隊です-」という掌編小説集を作りました。

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今回は表紙も私が描きました。がんばりました……。

ちなみにこのタイトルしかどうしても浮かばず、このタイトルにしたら、デザイナーのぶやんさんもこういう表紙デザインにするしかなくて、私も、全力で悪ノリに荷担してしまいました。
内容はハルヒとは全然違いますけど、他に言葉が見当たらなくて。第十七駆逐隊の面々に振り回される日々で浜風はとにかく憂鬱で、だけどやっぱり十七駆のことが大好き。そんなお話です。
磯風浦風谷風はもちろん、雪風初霜も登場します。他にも何人か史実で関わりのある艦娘に登場してもらってます。

文庫/28P/イベント頒価200円

<目次>
1 肩こり
2 料理当番
3 運動
4 酒保
5 減量
6 風呂
7 秘書艦
8 秋休み
9 演習
10 進水日

内容サンプルは下記からどうぞ。

●pixiv(表紙+文章画像サンプル)

●pixiv(本文サンプル、1~6話まで)

【2016年夏コミ】新刊告知/艦これ「雪風」の手記本出します

夏コミの2日目、8/13(土)に参加します。スペースは東J-40a「春夏秋冬春一番

●新刊

「陽 ―奇跡と呼ばれた駆逐艦の手記― 第一集」

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文庫/140ページ
文章/弥生肇、 装画/我新すみ、 表紙意匠/ぶやん(箱庭計画)
イベント頒価500円

艦これ二次創作。大戦を生き抜いた駆逐艦雪風」が、戦後に手記をしたためました。この第一集では、とある少女が佐世保で艦娘に志願して、訓練の末に佐世保鎮守府で「雪風」となり、呉鎮守府へ配属となるまでを振り返ります。

<目次>
第一部 佐世保の司令長官と秘書艦
 幸せな、はじまり
 先輩艦娘
 初めての海上演習

第二部 駆逐艦雪風』と『磯風』の誕生
 軍に誘われた少女
 陽炎型八番艦に任命されて
 お酒と、語らい
 大切な双眼鏡

 

●新刊の本文サンプル

pixivに掲載しています。

 

●通販もやります

BOOTH (※コミケ終了後、1~2週間しての発送となります)

 

●その他、お品書き

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よかったら、夏コミへお越し下さい!

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【2016年夏コミ】艦これ同人小説のオススメ

今年も8/12~14にコミックマーケット、通称夏コミが東京ビッグサイトで開催されます。何十万人が訪れて様々な創作物が行き交う世界でも最大級のイベントです。

その中で、私がハマッている艦これ二次創作の小説本について、オススメの本やサークルを極めて私的な基準でピックアップしてご紹介しようと思います。 

ちなみに艦これの二次創作作品が頒布されるのは夏コミ2日目、8/13(土)です。(サークルによっては例外的に他の日の可能性があります)

●2日目東K-06b/サークル「きっ(o゚ω゚o)ちん」

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おしながきを見ていただければお分かりかと思いますが、豪華な装幀の小説中心合同誌をバンバン出しているサークル「きっ(o゚ω゚o)ちん」です。約20人で組織的に運営・分業体制をとって制作物をリリースしています。
(※今年7月末から私もこのサークルの末席に加えていただきました。今冬のから寄稿予定です)

さらりと読める短編から読み応え抜群の長編、漫画やイラストも掲載されていて、商業出版物ではありえない、同人だからできる、やりたいことを振り切った本に出会えると思います。ぜひ足を運んで、本を眺めてみるだけでもしてみてはいかがでしょうか。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東D-20a/サークル「主の本棚」

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五月雨の小説を書かせたらこの人!と言いたくなる天凪さんの個人サークル「主の本棚」です。
ただかわいい五月雨ちゃんではなく、シビアな闘いとその葛藤の中で必死に前へ進もうとする、真摯な彼女の姿が魅力的。他の創作物ではなかなかお目にかかれない、しかし確かにこれこそ五月雨だと頷ける、そんな小説が読めます。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東J-32a/サークル「妖精時計」

とても骨太の小説を書かれる印象のある高坂さんの個人サークル「妖精時計」です。
今回は戦後の時雨と提督の平和ないちゃラブを書かれるとのことで、とても和やかなお話かなと思ってサンプルページをペラペラ拝見していると後半がなんだかとても不穏で期待が高まります。

コミケWebカタログリンク

※同・J-32a委託!

 こちら、叢雲が秘書艦の作品委託頒布もあるようです!

  

●2日目東N-13b/サークル「和の駅」

なごみさんの個人サークル「和の駅」です。しばらく前からいろいろな艦娘のケッコンカッコカリ本を出しているのですが、そのためにゼクシィを買って読み込んでから書かれたとのことで、描写からなにから本格的です。
好きな艦娘のケッコンカッコカリ本があれば、読んでみてはいかがでしょうか(自分だと感情移入できなければ逆に嫉妬で死んでしまうかもですが)。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東 J-51a/サークル「Eight Inch Nails」

MIBさんの個人サークル「Eight Inch Nails」です。「余計者艦隊」シリーズという、知る人ぞ知る人気な艦これ小説の3冊目が今回の新刊。既刊の頒布も少量あるようで、またウェブに1巻・2巻の内容も公開されている↓ようです。

SS投稿掲示板Arcadiahttp://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&all=39739

コミケWebカタログリンク

 

 ●2日目東J-55a/サークル「弾丸遺伝子」

仲島敏司さん(または美人さん) の個人サークル「弾丸遺伝子」です。大鳳で、ラノベ風味のしっかりした装幀と内容の本をいつも出されています。大鳳にスポットを当てた小説というだけでも数は少ない気がしますので、こちらを買ってみれば間違いないのではないでしょうか。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東J-40a/サークル「春夏秋冬春一番

 私です。大好きな雪風を書いてますので、よろしくお願いいたします。
イラストは我新すみさんに描いていただきました! このご時世にアナログの水彩画です、本当にありがとうございました……。

コミケWebカタログリンク

小説ではないですが、すみさんのTwitterだけ、下記に引用させてください。

 新刊間に合ってくださいませ……

 

●2日目東K-03b/サークル「CASTLEPOINT」

「ダイナミック転職作戦」、いったいどんな話なのか……!

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東K-10a/サークル「松平組」

艦娘で海洋レースって聞いただけで期待しちゃうのは私だけでしょうか…!

 コミケWebカタログリンク

 

●2日目東J-55b/サークル「軌道回路」

大鳳本、こちらにもありましたー! ほんのりR18とのこと、大鳳好き急げ!!

 コミケWebカタログリンク

 

●2日目東J-59b/サークル「PMC-studio-防人」

ヲ級を鹵獲して深海棲艦と戦わせる……とても気になる筋です!!

コミケWebカタログリンク 

 

●2日目東K-16b/サークル「さんふらわあ屋島

 神通本! 商船合同誌の方もそそられます。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目東J-46a/サークル「アカシャエフェクト観測委員会」

まったく違うタイプの2種の本を用意されてるようです!!

コミケWebカタログリンク

 

●2日目J-49a/サークル「I'll be」

望月と三日月…! 添付pixivの作品の過去編に当たるようです。

コミケWebカタログリンク

 

●2日目N-26b/サークル「魔境八王子」

 猫な艦娘……ということで、多摩ちゃんがメインの小説のようです!!

コミケWebカタログリンク

 

以降、追記検討中

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引き続き、私が拾い切れてないサークル/作品、そもそも認知してないなど、もろもろあるかと思います、自主的に気づいたら追記していきますが……
私へTwitterリプライまたはブログへのコメント頂ければ、この記事に紹介を追記していきます!!!!

よろしければご活用くださいませ。

 

体調をしっかり整えて、夏の祭典を迎えましょう!

2016年夏を盛り上げる、3つの電子書籍企画

今夏は電子書籍界隈でおもしろい動きがいくつかありますので、ここでご紹介したいと思います。

【前置き/電子書籍未体験の方へ】

本題に入る前に、以下のような意見をお持ちの方のために、電子書籍のいいところを簡単に記載しておきます。

Kindleとかの、電子書籍専用端末を持ってないから読めないんです」

専用端末は不要です。スマホでもタブレットでもパソコンでも読めます。
詳しくは、ちょい古いですが下記記事を。


「紙の本でいいじゃねーか、電子書籍なんか!」

電子書籍でしか出てない本がいろいろあります
・紙の本は置き場の問題があります
・手軽に持ち運べます
・紙の本より安いことがほとんど

私自身も紙の本が大好きです。でも置き場に限りがありますし、電子書籍には特有のメリットがいろいろあります。
もし電子書籍の食わず嫌いをしている方がいるならば、読むためのアプリは無料、電子書籍も無料本がいろいろあるので、お試しにでも触ってみることをオススメします

 

【本題/今夏を盛り上げる3つの電子書籍関連企画】

1.Kindle unlimited

Amazonが提供している電子書籍Kindleで、8月から読み放題サービスが始まると言われています(米国や中国その他、いくつかの国で既に行われているサービス)
現在、Amazonの公式見解はサイトから消えてしまっているのですが、一時期サイトで「980円で5万5千冊読み放題」という情報ページが出ていました。

読み放題の対象書籍は、出版社・出版者が了承した書籍になるようです。集英社が参加しないと宣言しているようですが、講談社小学館は参加を決めている模様。ただ、結局どの程度の本が対象になるかは始まってみないとわからないので、なんとも言えません。セルフパブリッシング(個人出版)本が大半になるのではないか、とも言われています。

NPO法人日本独立作家同盟理事長の鷹野凌さんが書かれた下記記事がとても詳しいので、興味ある方はご覧ください。

また、このKindle unlimitedがリリースされると思われる時期に合わせて、最大手規模のAmazon Kindle情報を提供しつづけている「きんどるどうでしょう」さんが、コミックマーケットにちなんで『アンリミケット』と命名した企画を実施します

どのような企画かについてを上記記事から引用すると、以下2点。

1. 7月下旬までに同人誌・もしくは個人出版物をKindle電子書籍にする (*すでにKindle配信済み作品は除く)
2. Twitterハッシュタグ #アンリミケット にキャッチコピー/作品名・作品URLをツイート

要するに、7月下旬~末にKindleで新たに電子書籍を刊行してハッシュタグをつけてつぶやけば、きんどうさんが宣伝に協力してくれるという企画です。

作家さんの方々は、電子書籍化してない既存作品などをこの機会にKindle本にしてひとくち乗るのも面白いと思いますよ。

 

2.COMITIA117「紙&電子同時発行」企画

コミティアという、オリジナル作品(※二次創作でない作品)の最大級同人誌即売会が東京で年4回開催されていて、今年の8月21日で117回目。(なお、東京以外にも日本各地で開かれています。東京だけで117回目)

そのコミティア開催日の8/21に、紙の同人誌と電子書籍の同人誌を同時に発刊してまとめて宣伝して、紙の同人界と電子書籍の側とで盛り上げようという企画があります。

詳しくは上記公式サイトを見て頂ければと思いますが、

コミティアのグループ活動「部活動」に参加して共同認知を図る
電子書籍に「COMITIA117新刊」というタグを入れて検索で拾われやすくする
KADOKAWA系列の電子書籍ストアBOOK☆WALKERが協賛してくれていて、BWに登録された該当電子書籍はこの企画のBW内まとめサイトに入れて頂ける

などの特徴があります。

コミティア参加者の方は、この機会にぜひ電子書籍にも手を出してみてはいかがでしょうか。私も間に合うかわかりませんが、新刊を合わせようと企んでいます。

 

3.セルフパブリッシング 夏の100冊 2016

作家が出版社を通さずに本を刊行することを、電子書籍では特に「セルフパブリッシング」、略して「セルパブ」と呼称することが多いです。
電子書籍の刊行は、紙の本に比べて低コストで実施できます。それゆえ今はたくさんの作家さんが自由に小説、エッセイ、写真集、その他様々なジャンルの本を刊行しています。

有名な商業作家さんがセルパブを行うこともありますが、ほとんどのセルパブ作家さんは残念ながら無名。本を刊行しても、知ってもらう機会に恵まれません。

そんなセルパブ作家さんたちの本の情報をまとめて出してしまった企画が、「セルフパブリッシング 夏の100冊 2016」です。大手出版社が小さな冊子にまとめて夏に配っているアレの、セルパブ版です。

この企画は、「ぱぶにゃん」を名乗る謎の生物(Twitterアカウント)が立ち上げ、100人強の作家さんに声をかけてまわり、かたちにしてしまいました。(※ぱぶにゃんが何者なのか、声をかけてもらった私も実はよくわかってません)

できあがった紹介本は本の紹介だけでなく、いくつかのセルパブ作家さんの対談なども掲載しています。しかも無料。上記サイトから本へアクセスできます。

セルパブは確かに商業出版物に比べて洗練されていない面があるかもしれません。しかし、セルパブにしか扱えないジャンル、内容、他のどこにもないような小説などに溢れています。この「夏の100冊」をぺらぺらめくっているだけで、予想だにしない内容の本との出会いが必ずあります

また本件以外にも今夏、「このセルパブがすごい!」という企画が動いています。こちらはたくさんの人たちに票と感想を募り、セルパブ本の中でもオススメの、注目されている本がわかる内容となるようです。興味がある方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

以上、3つの企画を挙げてみました。他にも私の知らない電子書籍の企画があるかもしれませんね。

今はSNSのタイムラインや各種情報ソースから、莫大な情報が勝手に届けられてくる時代です。本やゲームや様々なコンテンツの情報が濁流のように流れてきて、しかも無料のものがたくさん。選ばなければ、遊ぶものに困ることはないでしょう。

しかし、そんな毎日になぜか退屈を感じることがありませんか? それは、自分の本当に望むもの、楽しいと感じることを探すプロセスを経ていないからだという気がします。
要は宝探しです。宝は簡単に見つからないからこそ、見つけたときの感動もひとしお。楽しむためのコンテンツも、流れてくる評価の高いものをそのまま受け取って遊んでも、探す苦労なく宝を受け取っているから、その娯楽から得られる喜びが無為に減ってしまっている気がします。
そうではなく、誰も知らないような宝を自分の手で見つけ出してみませんか。発見したときの快感、誰かに教えたくなる気持ちは、その瞬間にのみ感じられるユニークなものだと思います。
電子書籍に限らず、そういう娯楽の探し方をすると、毎日がちょっと楽しくなるかもしれません。

オリジナルの、『描きたいモノ』の海へ足を運んでみませんか?

明日5/5、東京ビッグサイトコミティア116が開催されます。
コミティアとは、創作(オリジナル)ジャンルオンリーの同人イベントです。

同人にあまり詳しくない人は、「同人誌って、マンガやアニメの二次創作で、えっちなのばっかりなんでしょ?」って思っている方がすごく多いのではないかと思います。

実際は、同人誌の半数以上はオリジナルのマンガや小説、イラスト集、評論本などなど、とにかくあらゆる本が作られています。著者の個性と『描きたいモノ』を詰め込んで、本の装幀までに想いを巡らして形になったものが本として並んでいます。
同人をバカにしてる人ほど一度会場を見てもらいたい。本当にあなたは今の同人がどんなものなのか、知っていますか?


お時間ありましたらぜひともコミティアへ足を運んで、本屋には絶対並んでいないような、作家ひとりひとりの『描きたいモノ』に満たされた海を感じてほしいと思います。

コミティア」「お品書き」などで検索すれば、マンガやイラスト集、小説、人に寄っては雑貨や日用品まで、いろいろなものを好きなように作って頒布するのがわかると思います。

私もその海の中にぽつんと参加しています。かれこれ5年ほど参加しています。

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頒布作品に関しては、私のBOOTHを見て頂ければ内容も少しわかります。

 

アマチュアの個性溢れる電子書籍を無料で読んでみませんか?

私が主宰しているインディーズ(同人)電子書籍レーベルHybrid Libraryは、昨年4月末に始めて1年。1周年を迎えました。

ちょうどGWでもありますし、この機会に、刊行物のうち以下2作品の無料キャンペーンを実施します。よろしければ読んでみてくださいませ!
刊行形態はAmazon Kindleになります。

青春くろーび (Hybrid Library)

青春くろーび (Hybrid Library)

 

 ※無料期間はGW前半:4/28の17時頃~5/3の17時頃予定

女の子達の、青春柔道物語です。柔道、熱血スポーツもの、そしてほんのり百合が好きな方にオススメな小説です!

 

ダイヤモンドダスト: ―灰になった宝物― (Hybrid Library)

ダイヤモンドダスト: ―灰になった宝物― (Hybrid Library)

 

 ※無料期間はGW後半:5/3の17時頃~5/8の17時頃予定

昔懐かし風味のSFファンタジー。私の著作です。
非力な発明家ポブが、謎の少女"雪華姫"の心と身体を救う、ボーイミーツガールです。かわいい妹も出て来ますよ、たぶん。

紹介動画もあります。

www.youtube.com

 

※※「電子書籍って、どうせ専用端末を買わなきゃ読めないんでしょ?」って方へ

私が書いたこちらの記事をお読みください。専用端末は不要です!

yayoihajime.hatenablog.jp

 

アマチュアの個性溢れる電子書籍を無料で読んでみませんか?

さて、盛大な前置きを終えまして(笑)、ここからが今日のブログのタイトルに絡むお話となります。

私のHybrid Libraryはもちろん、電子書籍界には、セルフパブリッシングという形で自分の本を刊行している人がたくさんいます
Amazonストアなどで、本の説明の中に「これはセルパブです」「これは商業出版社から出ています」という表示がなにもなされていないので、セルパブ作品だけをソートしたりできないのが悩みどころなのですが、本当にたくさん刊行されています。

セルパブをしている人たちの99%以上はおそらく儲かっていません。月に1冊も売れない人だってゴロゴロいます。私の「ダイヤモンドダスト」も今月は2冊しか売れていません。
「儲かってない」たって、自分で出してるから元手はゼロだろうって思われる方がいるかも知れません。確かに、実費はゼロの人もいるかも知れない。表紙も本文も全部自分で作って、電子書籍化の作業もなにもかも一人でやって、実費ゼロだから元手ゼロと考えることは、できなくはないです。でも、その作業時間はどれほどのものでしょう?
私のHybrid Libraryの場合は、プロのイラストレーターやデザイナーに協力してもらっています。1作品を作るために数万円以上を実費で払っています。これでも、本当にわずかな金額しかお渡しできずに心苦しいのですが。
ダイヤモンドダスト」はイラストやデザインに5万円を払っています。私はHybrid Libraryのサイトの維持コストに年1万円ほどかけています。費やした労力はどれほどでしょうか。
それに対し、1冊売れて入ってくるお金は209円です。未だ全然回収できていません。

それでも!!!!

アマチュアの作家たちは、セルパブをしています。それどころか、今回のHybrid Libraryのように無料キャンペーンをうつことも少なくありません。なぜか

簡単です。読んでもらいたいからです。

「だったら小説家になろうに小説を載せればいいじゃないか」という反論もあるでしょう。確かにそれは一つの選択です。ですが、「なろう」の小説と、電子書籍として1冊をダウンロードして読むのは、全く違う読書体験です。
「なろう」の小説は、投稿1件ごとに読者が読みやすいようにサイトが設計され、著者も読者が1件を読んで楽しめるように書いています。つまり、極めて読みやすく、投稿1件を読む数分の間に盛り上がりがあるような書き方をされている作品が多いのです(そういう作品が脚光を浴びるシステムでもあるので)。
対し、電子書籍としてセルパブされた刊行物は真逆の傾向のものもあるでしょう。著者の書きたいモノをこれでもかと流し込んでいて、アマチュアゆえにときには稚拙で、ときには過剰な美文が並び、もどかしいストーリーがだらだらと続くかも知れない。難解かも知れない。内容が薄いかも知れない。でもそこには、本1冊という広いフィールドの中で「オレはこれを書きたいんだぞ!」というものが、著者それぞれのスタイルで描かれています。この傾向は、商業出版物や「なろう」よりも圧倒的に顕著です。なぜなら、「こうすれば売れる」「こうしないと売れない」「こうすればランキングで有利だ」というような思考から比較的遠く、むしろ、「儲からないけど、赤字だけど、無料ででも、読んでもらいたい」という信念に特化した形で書かれているからです。

私の今日のブログ自体が極めて読みにくい感じになってしまいましたが(爆)、勢いに任せてちょっと腹の中のことをぶちまけてみました。

なお、個人的には、「無料でばっかり作品を放出するからアマチュア小説は軽く見られやすいんだよ」と思ってもいるんですけどね苦笑。
やたらめったら無料や低価格にするのではなく、なんらかの「読んで欲しい」以外のプラスアルファの意図、つまり戦略を持って無料作戦を採っていきたいと、個人的には思う次第です。

 

とにかくも。
セルフパブリッシングされた電子書籍には、商業出版物やランキングシステムのあるWeb小説にはない、著者の個性が溢れています。そしてそれが、しばしば低価格や無料で公開されています。
ひと味違う読書体験したい方は、このGW中にでも、セルフパブリッシング作品に手を出してみてください。