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ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

電子書籍を読むのに、専用端末は不要です

「専用端末を持ってないので、電子書籍を読めないんですが!」とおっしゃる方に、たまに会います。今日もそんなことがあったので、ちょっと一筆。

まず、一言。専用端末は不要です

不要であることを知らない人が悪いと言う気は全くありません。
なぜなら、Kindleを扱っているAmazonKindle端末を、楽天kobo端末を推薦しまくってきますからね。その端末がなかったら読めないと誤解してしまうのも無理がないと思います。

でも今は、パソコンでも、どの機種のスマートフォンでもタブレットでも、大抵の電子書籍が読めます

というわけで、電子書籍についてよくわからず手を出してない人向けに、つらつらと書いてみようと思います。

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私の作品「ダイヤモンドダスト ―灰になった宝物―」をiPhone6で表示した写真。

そもそも電子書籍、どれで読めばいいの?

電子書籍と言っても、いろいろあるように聞こえます。
Kindlekobo、BOOK☆WALKER、iBookstore、ebookjapan、などなど……
いろんな名称があって、お店があって、端末があって、どこからどう手を出していいか迷い、ためらってしまうのも当然です。
「端末(の名称)」「ストア(の名称)」「アプリ」がいっぱいあって、それぞれに優劣があるのか、KindleKindleと名のつく端末でしか読めないんじゃないか、といった疑問がわんさか沸いてくるからだと思います。

ここで、理解の助けとなるように、ちょっとだけ整理を。

電子書籍を売っている「ストア」
端末やアプリ名と重なることがほとんどなのでわかりにくいですが、文字通り、電子書籍を売っているお店です。

電子書籍を読むための「端末」
電子書籍を実際に読む機器のことです。パソコン、タブレットスマートフォンなどのことを指します。

電子書籍を読むための「アプリ」
端末上で、電子書籍のファイルを開いて閲覧する、ソフトウェアのことです。

では、私が使っている3つのパターンについてもう少し書いてみます。

(1)AmazonKindle
ストア:
Amazonhttp://www.amazon.co.jp/ ですね。
この中で「Kindle本」とついている販売物が電子書籍です。
※ちなみに「Kindle」という言葉は「火を起こす」というような意味の言葉のようで、Amazon上で販売する電子書籍Amazonが命名した名前です。

端末とアプリ:
どの端末でも読めます。以下のようにアプリを組み合わせればいいのです。
あとは、Amazonアカウントをそのアプリ内で登録してあげればOK。
・パソコン: アプリ Kindle for PC をダウンロードする。
タブレット/スマホ: アプリストア等で「Kindle」と検索してください。無料アプリが見つかるはずです。

特徴:
Amazonなので、ランキングシステムとレビューが充実しています。紙の本と関連づけて表示されるので、「紙の本がいくらか、在庫あるのか」「紙はあるけど電子書籍はない」などの状況が一目瞭然。
「この本を買った人はこんな本も買っています」などのオススメ機能も強い。
また、海外の方のKindle本もいっぱいあります。
割引セール、無料本なども多め。紙の本は制度上、日本では割引販売がされていません。ですが電子書籍なら、半額や80%OFF、無料なんてこともあるのです。ためしにAmazon上で「無料本」と検索してみてください。
KDP(Kindle Direct Publishing)という形で、個人出版本もたくさん出ています。私が主宰しているHybrid Libraryも、私が編集者という形でリリースしている、(商業出版社を介さない)個人出版です。

(2)楽天kobo
ストア:
楽天http://www.rakuten.co.jp/ ですね。
この中で「楽天ブックス」の中の「電子書籍」とされてるものが対象です。
※「Kobo」は、楽天が買収したカナダの企業名(電書をもともと扱っていた)。Bookのアナグラム

端末とアプリ:
どの端末でも読めます。ここ で、パソコン/タブレット/スマホ用のアプリがダウンロードできます。
あとは、楽天アカウントをそのアプリ内で登録してあげればOK。

特徴:
Amazonほどではないですが、レビューがあります。紙の本との関連づけはこちらもされています。
また、私の感覚ですが、一番安売りセールが激しい気がします
楽天を日頃使ってる方は、楽天ポイント使い回しの観点でも経済的メリットありかと。
こちらも個人出版が結構前から行われています。Kindlekobo、両方から本を出している人が結構いますね。

(3)KADOKAWAとBOOK☆WALKER
ストア:
BOOK☆WALKER。http://bookwalker.jp/st2/ ですね。
ここは、扱っている商品全てが電子書籍です。(他、一部グッズなどありますが)
※「BOOK☆WALKER」は、KADOKAWAグループのデジタル戦略子会社です。

端末とアプリ:
どの端末でも読めます。
・パソコン: アプリを ここ でダウンロードする。
タブレット/スマホ: 無料アプリです。各アプリストアから「BOOK WALKER」で検索してみましょう。

特徴:
KADOKAWA系列だけあって、KADOKAWA関連本の割引セールが目立ちます
また、ここのセールは「コイン」で還元されることが多いです。
「コイン」とは、要はAmazonポイントや楽天ポイントと同様に、BOOK☆WALKER内でだけお金として使えるポイントのことです。


というわけで、最初に書いた「結局どれで読めばいいの?」に対する回答ですが……
「どれでもいい」
「自分の趣味で選びましょう」
としか言いようがないのが、正直なところであり、苦しいところです。

大手出版社の商業出版社の本は、大体、上記やiBookstoreのような大きなところでは、高確率でリリースされています。
ですがもちろん、「KindleにはあるけどBOOK☆WALKERにはない」とかそういうことはそれぞれにあります。
なので、好きな出版社、好きな作家さん、あるいは気になる個人出版作家が本を出しているところを選んでみたりあるいは、好きな漫画が無料配信されてるところというのをスタートにしてもいいんじゃないかと思います。

私個人のオススメは、自分がKindleから本を出していることもありますが、類似の本のオススメ機能等が充実したAmazonKindleです

 

電子書籍のメリット

私の主観と偏見メインで書いてみます。

(1)場所を取らない
私は紙の本などで部屋が埋まっていて、スペース的な問題でなかなか買い足せません。ですが電子書籍ならその問題がありません。
というわけで最近は、電書ばっかり買っています。割引や無料本もありますし。そして積み(罪)本が増える増える……。

(2)いつでもどこでも買える
私は書店で仕事してるんですが、
「キングダム39巻ありますか?」「すみません、売り切れです」「なんでないんだよ!」と怒るお客様がいます。
「がっこうぐらし1巻は…」「すみません、売り切れで…」「いつ入るの?」「発注は出してるんですが…」「わからないのかよ」と怒るお客様がいます。
つらい。
いつも心の中で、「そのスマホでぽちれば、電子書籍版が買えますよ!」と叫んでいます。紙の本が欲しい気持ちはわかるんですが。
どういう媒体で所有するかという問題を置いておいて、「今、読みたい!」という気持ちに答えてくれるのは電子書籍です。外出先でも、真夜中の自宅でも、どこでも買えます。
喫茶店でぼーっとしながら、ざくざく本を買って読み耽ったり。
私はたまに、お風呂に入ったままiPadで風呂読書します。一度、「ヴィンランドサガ」をお風呂で読み始めて、読み終えては新刊を買い、読み終えては新刊を買い……気づいたら四時間くらい入浴してたことがあります。
買いすぎに注意。

(3)重複買いがない
紙の本の場合、買ったかどうか忘れた…みたいなことありますよね。ないですか?
そういうときに、Amazonとかなら「もうお持ちです」と言ってくれます。むしろ二重買いできません(購入データをAmazonアカウント上で消去すればできますが)。
なので、どこまで買ったか読んだかの管理に便利です。
ただ、Amazon Kindleで買ったものをBOOK☆WALKERでも買う、みたいなことはよく起きますが……(Kindleで100円になってる!買う!って買ったあとに、BOOK☆WALKERで昔定価で買ってた、とか)。

(4)メモ、ハイライト、シェア機能
Kindleの場合で、他の場合はよく調べてないのですが、電書内にマーキングや書き込みができます。そしてそれをKindleSNSでシェアしたり、そのままTwitterと連携して、コメントを追記してつぶやいたりできます。

などなど。紙の本にはない魅力がいっぱいです。

 

最後に

一応、ちらりと触れておきますと……
私は個人で、電子書籍レーベルHybrid Library を立ち上げ、自著や友人・知人作家の作品を刊行する活動を行っています。

本記事を読んで私の刊行物にも興味を持って下さった方がおられましたら、ぜひサイトをのぞいてみてくださいませ。
もちろん、私の刊行物のことなんか抜きにして、電子書籍はメリットがいっぱいです。お得なセール本や無料本もいっぱいです。未体験の方は、お時間ある際にぜひ触れてみてください。

 

●オマケ写真

f:id:yayoihajime:20150913155015j:imageiPhone6での、拙作本文冒頭。こんな感じの表示になります。

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Kindle for PCで、私のモニタに「青春くろーび」の口絵を表示。
手前にいる子たちは気にしないでください。