オススメ漫画を掘り出そう/「ガットショット」「猫瞽女 -ネコゴゼ-」
今週のブログは、めちゃくちゃ面白い(※個人の感想です)漫画をご紹介。
「ガットショット」。なんとポーカー漫画です。現在4巻まで(Kindle版もあり)。
1巻の帯コメントは、「根暗少女が出会ったのは"ポーカー"という究極のマインドスポーツ――」。
主人公の女の子は引っ込み思案で、いつも人の顔色を窺いながら生きている子でした。自分をいてもいなくてもいい透明人間だと悲観していましたが、ふとしたきっかけでポーカー部の部員に着目されます。
むりやり連れてこられた部室でポーカー勝負をやったところ、勝ててしまった。
この子の「人の顔色ばかり気にしている」=「人間観察力」は、ポーカーにおいて強力な武器になる。ここなら楽しめるんじゃない? 部長にそうやって誘われて、主人公はポーカー部の一員となります。
この漫画は絵がうまくて、ストーリー展開がうまくて、ポーカーのドキドキ感も伝わってきて、つるりと読めてしまいました。
単純に面白いですし、今までずっと悲観していた自分のネガティブな面を、思いっきりポジティブに活かして日々を楽しみ始める主人公の姿が、なんだか気持ちいいです。
ちなみにこの本を知ったのは、書店で働いていて、私が"通"とこっそり認定しているお客さんが買っていったからでした。
他の人があまり買わないマンガやラノベを買っていくお客さんが何人かいます。最近、そういうお客さんのセレクトをなぞると素敵な作品に巡り会えることを知りました。
次はこちら。
「猫瞽女 -ネコゴゼ-」。現在2巻まで(Kindle版あり)。
著者名や絵を見てわかる人はすぐわかると思いますが、「朝霧の巫女」を描いていた宇河先生の新作です。
本作の舞台は、日本がソ連に占領されてしまったという1950年代を想定した日本。盲目の三味線弾きである主人公「夜梅」が秘めた恨みを晴らすべく、ソ連の権力が振るう横暴を人知れず斬り払いながら、気ままに日々を過ごす物語です。
「朝霧の巫女」を楽しんで読み切った方なら、間違いなくハマります。
和風な絵柄と、古めかしい語り口でじっとりと進む物語。
容赦なく鮮血が飛び散る剣劇。艶めかしい女性の肢体。
ほっこりと物語を和ませる温かいやりとりや、ギャグシーン。
こういった要素を絶妙なバランスで織り交ぜてくる漫画家さんは、宇河先生以外になかなか浮かびません。
アイロンマン提督の休日
最近、アイロンとアイロン台を新調しました。
クレジットカードのポイントを数年間放置してたら結構な数値になってたので、それで無料交換。
もともとアイロンはあまりかけないズボラな人で、形状記憶系の服を好んで着たり多少のシワは気にならなかったりな人だったんですが、「これじゃあかん!」と思うことが最近多々ありまして、アイロンマン度を増すのもいいかと思った次第。
というわけで、写真が新調したアイロンとアイロン台となにか。
アイロンはPanasonicので、前方向にも後ろ方向にもかけやすい前後対称形状をしています。決して高価ではないですが必要十分な機能がありました。
なお、横っちょに雪風がいますが、タブレットで艦これとかTwitterやりながらアイロン作業やると、退屈せず捗ることに気づきました。
アイロン台が面白いんですが、ちょこっとヒト形をしていますw
これに、服を着せるようにしながらアイロンがけできます。
途中から、誰かに服を着せたり脱がしたりするのって実は楽しいんじゃないかと変な気分になりながら作業してました。
サラリーマン辞めてそろそろ2年。
フリーランスライターとして、毎日が勤務日であり毎日が休日の極めて不規則な2年を過ごしてきましたが、最近、「休日」の重要性を強く感じます。
これからはなんとなく、週1回、土曜日を自分設定の休日にして、この日は(緊急じゃない限り)仕事をせず、一日中部屋の掃除や洗濯したりふらっと遊びにいったり本を読んだりと、のんびり過ごすことにしようと思います。
※レビュー見ると、「アイロン台に腰のくびれはいらない!かけにくい!」って意見が結構ありました。私も使ってみた感じ、同意ですw
パナソニック コードレススチームWヘッドアイロン ピンク NI-WL403-P
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2015/08/20
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
※このアイロンは本当に必要十分な感じでした。
飯テロ本もとい、おいしい家庭料理を作りたくなる本
書店で仕事していたときのこと。
ものすごく強面のおじいさんがレジにやってきて、"ぬっ"と突き出してきた本がこれだった。
バーコードを読み取りつつも、表紙の写真とタイトルで一気に心が持っていかれた。
同時に、この強面のおじいさんも料理をするのかな、料理をしたくなったのかなと、なんだかとても優しい気分になった。
数分後。手が空いた私はすぐにこの本の店内在庫を検索し、まだ数冊あることを確認したらダッシュ、自分用を確保。
ペラペラと本をめくったら、即座にお腹が騒ぎ出すかのような写真の嵐。一緒に眺めてたバイトの子も「お腹が空きますね……」と。
もちろん買いました。
思えば、一人暮らしを始めて約15年。
たまに一念発起して凝った料理をするものの、ほとんど時間が面倒で外食や買ってきたもので食事を済ませちゃってましたが。最近、近所の(安い)ごはん食べられるところにもコンビニなどにも、大体飽きちゃったんですよね。
そうなると、結局いきつくのは、自分でいろいろ料理するってことなのかな、と。
料理自体、楽しいですしね。
随分遅れて私にもやってきた感覚ですが、こういう本を参考にしつつ、週1回でも月1回でも、いろんなことを忘れておいしいものを作って食べることだけに没頭する時間を持とうかなーなんて思う今日この頃です。
幼少の人生振り返りとか、その1/ビックリマンとかSDガンダムとか
このブログを始めた昨年秋頃に、Twitterでブログ記事のお題を募って書いていくってことをやっていて、まだ未消化のお題がたんまりあるので、じわじわ消化していきたいと思います。
@Hajimeyayoi 転々とした幼い頃の各地の思い出や美味しいものとかを知りたいです!(私的
— シータス (@si_tasu) September 16, 2015
今週のブログで選ぶお題はこちら。
Twitterやらイベントやらで仲良くして頂いているシータスさんからのお題。
「転々とした幼い頃の思い出や美味しいものとか」と、なにげにカバー範囲がめちゃくちゃ広いお題です。
というわけで、三十数年の半生をぼんやり振り返りつつ、思い出やらその地域の美味しい(美味しかった)ものやらについて触れてみましょう。
とてつもなくどうでもいい記事になるので、お暇な方はお読みください笑。私と同年代の人は、序盤中盤が超懐かしいかも。
生まれは長崎県。でもすぐ神奈川
両親は、佐世保のとある銀行で働いてた二人でした。
生まれたあと、0歳~1歳の頃に神奈川県へ引っ越したようで(どうやら父の仕事の関係?)、神奈川県内で2回くらい引っ越し。私が物心ついた4~5歳頃には、横浜市港北区菊名の某所におりました。
菊名で小学校1年生までを過ごしました。住んでたのが100世帯以上入ってるマンションで、ベビーブーム直撃世代なのか、同年代のこどもが周りにいっぱいいました。
菊名でのガキンチョ時代に、私のベースは作られてしまったような気がします。
この~7歳の間、主に嗜んでいたことはなにか。
・戦隊ものごっこ
・ビックリマンシール集め
・ミニ四駆
・ガンダム(カードダス・ガン消し集め)
・ファミコン
既に立派なオタクです。
小学校に上がる前は、ビックリマン中心だった気がします。初めて一人でした買い物は、5歳か6歳の頃に菊名駅の東急ストアでビックリマンチョコを買ったことだったと思います。当時は1個30円でした。確か。
そのときなんのシールが出たか覚えてませんが、ビックリマンアイスを買ったらスーパーデビルが出たのは今でも鮮明に覚えています。
戦隊ものごっこでは、いつも「青」役でした。
小学校に入ったくらいの頃から、ダッシュ四駆郎ブームもあり、みんなミニ四駆を触り始めました。小1だと、完成させるだけでも簡単ではなかったです。
しかもミニ四駆って超速いじゃないですか(最近のはもっとクソ速いらしいですが)。当時我々はコースを持ってる人なんて誰もいなくて、マンション内の広場で走らせるって遊び方しか知りませんでした。走らせて、わーって追いかけるんですけど、小1の足では追いつけない。つまり、走らせて、壁にぶつかって止まる(向きを変えて明後日の方向に走り出したら次の壁で止まる)まで追いかけて遊ぶ感じでした。
バーニングサンだったと思うんですけど、すさまじい水たまりに突っ込んで動かなくなったのが悲しかった記憶があります。
愛機はシューティングスターでした。ハイマウントローラーつけたりスーパーミニモーターに付け替えたりしてました。遊び方は上記のままなんですけど。ローラーの意味とは。
ミニ四駆で遊びつつ、同じ頃にじわじわとガンダムが流行り始めました。ちょうどSDガンダムが出始めた頃だったんですね。
私が最初に触れたのはガン消し(ガンダムの消しゴム、略してガン消し。ただし全然消えない)だったと思います。ガンダム以外のガチャガチャのアイテムと全然区別ついてないままに、東急ストア入り口に置いてあるのを親に頼んでお金もらって回してました。
ちゃんとガンダムとして意識し出したのは、カードダスですね。私が自分で買い始めたのは初代SDガンダムカードダスの第四弾で、確かZZガンダムのキラカードが筐体で一番いいカードとして載ってるやつです。1回20円。グラブルのガチャもこのくらいだったらいいのに。
40円持って東急ストアへ行って2回まわして帰宅するとかやってました。初めて出たキラカードがスーパーガンダムだったのは今でも鮮明に覚えています。
ビックリマンシール、ガン消し、カードダスで、人と物をトレードするという概念を知りましたね。
ちなみに当時は、まだガンプラは値段的にも敷居が高かった。私が小1の頃に小4で「俺は10歳だぞ!」と威張ってた近所のお兄ちゃんが、出たばかりのBB戦士の「武者百式」を作って見せてくれました。初めて目にしたガンプラが、きんきらきらびやかなコイツですよ。強烈に覚えています。
※誰も買いそうにないですが、貼っておきます。今でも再販が繰り返されてて普通に買えます。
さて、私も初めてガンプラを作る機会が訪れました。
2つ年下の友達のお母さんがガンプラを2個買ってきて、1個を私にくれる、みたいな状況だったと思います。
その友達は2つ年下=確か5歳で、まだ説明書もろくに読めず、2個とも私が作ったような記憶があります。そして、その友達のものになったガンプラがなんだったか実は思い出せないんですが、自分のは明確に覚えています。私が初めて自分のために作ったガンプラは、BB戦士の闇皇帝でした。
そのときはもちろんなんの疑問も感じなかったんですが、私はすごいのを入り口にしてガンプラに入ったなって、今は思います。
ちなみに友人のキットはもうちょっと"いいもの"だったと思います。わるものの逆の、いいものです。
あと、忘れてはいけないのがファミコンです。
マンション内で持ってる家庭がほとんどない時代で、持ってる友達の家に集まってはみんなでプレイし、「ゲームは1時間まで」とか「うるさい!」とかの理由で追い出されたガキンチョ集団は、次のファミコンを持ってる人の家にまとまって行き、遊んで、また追い出されてました。
私がファミコンを買ってもらったのは、振り返ると幼稚園年長の秋みたいです。マリオ3が出る直前でした(年齢を計算しないように)。親がファミコンを買ってくれた理由は、「人のうちに入り浸りになって迷惑をかけるから」でした。
結果、ガキンチョ集団の入り浸りスポットに私の家が加わることになりました。
初めて買ってもらったソフトは「ドラえもん」でした。
これ、メチャクチャおもしろいんです!!!!
2Pコントローラのマイク機能を使って叫ぶとドラミちゃんが出てくる場所があるとか、とにかく遊び心満載のゲームでした。ちなみに最初はみんな「ドラミちゃ~ん!」と叫んでたんですが、なにを叫んでもいいと知ってからは、「ばかやろー!」とか「ウオアアアアアアア」とか叫んでドラミちゃんを呼んでました。
そして、皆が待ちに待ってたマリオ3が発売。とにかくハマったもんでした。
マリオ3発売が10月だったようですが、その年の12月クリスマスに、ほとんどの友人宅でファミコンとマリオ3が現れました。そのくらいみんなハマってて、ファミコンのある家にガキンチョ集団は迷惑をかけていたのでした……。
横浜でそんな風に育ってた私でしたが、実は小2に上がる少し前に喘息・気管支炎を患いました。親戚の別荘とやらを借りて家族で泊まりにいったんですが、そこが数年間掃除されてなかったようで?、一晩泊まってから私の体調は激変。それから5年間くらい、病院通い・薬飲みまくりになりました。まー人生、そういうこともありますよね。
横浜という都心部よりは地方の方が私の体調快復に良いと考えた両親は、長崎に引っ越すことにしました。
母の実家に近い佐世保市へと引っ越し。物心ついた地と友人たちとは、私はお別れとなりました。
というわけで忘れかけてましたが、菊名でおいしかったもの……物心ついた頃って食べ物にそういう記憶があんまりないんですよね。
強いて言えば「ガンダム」おいしかった、みたいな感じなんですが。
あと、5歳頃の私は「なまこ」が好きだったみたいです。
すみません、グダグダで笑。
こういうノリで人生振り返ってると大変なボリュームになりそうなので、「その1」として、佐世保編はまた別途書きます。
経理のお姉さんが欲しくなる季節のオススメ漫画とか
確定申告の期間があと半月となった2月末。
個人事業主などの方は申告を終えていたり、準備を終えてたり、これからバタバタまとめ始めたりという感じでしょうか。
私は明日、提出しにいこうと思っています(初めての青色申告なので、作成会場)。
そんな個人事業主の方にも、経理とか税金とかに詳しくなりたい方にもオススメな漫画が現れたので、ご紹介したいと思います。
ギャグ満載のストーリーを楽しみつつ、気がついたら経理に詳しくなれるという二度おいしい漫画です。
凄腕女騎士のシルヴィアが「こんなはずではなかった――」と、オークに捕まるシーンから始まります。
「くっ、殺せっ!!」と死を覚悟するシルヴィアにオークが返した言葉は、「ガハハ、そうはいくか! 今日から貴様はウチの会社の経理のお姉さんだ!!」
のっけから酷い(褒めてる)始まり方なんですが、この女騎士シルヴィアがとにかく面白い。ものすごい脳筋で、騎士道精神だけは溢れ、とってもお人好し。
棍棒の生産が需要に追いつかず労務に苦しむオークたちの頼みで、本当に経理を引き受けてしまったり。
借金返済にあえぐ肉屋の借金を一時的に肩代わりして、そこの経営再建を手伝うハメになったり。
そこかしこでお金周りのトラブルに巻き込まれては、オークの元で身につけたなけなしの会計知識で奮闘します。そしてしばしば、脳筋扱いされたり墓穴を掘ったりして、シルヴィアが「くっ、殺せぇ!」とのたうちます。
ゲラゲラ笑いながら読んでるうちに、帳簿の付け方や手形のルール、バランスシートなどについて知識を得られる漫画でした。2巻も楽しみです。
ちなみに原作者のRootportさんは、ブログ「デマこいてんじゃねえ!」を書いているブロガーさんでありライターさん。
このブログには、社会的な話題からアニメやゲームの話題まで幅広く、定量的な資料なども含んだ読み応えある記事ばかりが並んでいます。
なお、「女騎士、経理になる。」は、RootportさんがTwitterでなんとなくつぶやきながら始めた企画というかSSで、軽い気持ちでやってたらバズって、なんと幻冬舎からコミカライズのお話が来たということでした。
Rootportさんとはたまにお会いして飲んだり、他にもいろいろお世話になったりという仲なのですが、知見の広さと深さにはいつも驚かされます。労働時間の問題について鋭い考察を話してたかと思えば、今期アニメでイチオシの作品について熱弁を振るい出したりと、面白い方です。
ブログ「デマこい!」は、少子高齢化や格差社会に関する記事に絞りつつ、改稿・加筆を経て、書籍化しています。感情論などではなく、詳細なデータや世界各国の情勢、歴史などに触れながら、社会問題とこれからの若者の生き方について述べた、とても面白い本です。
ところで、「経理のお姉さん」って言葉、やたらといいなって思ってしまいました。
会社で働いてた頃は特にそういうことを考えなかったんですが(むしろ、私の営業業務へ日々いろいろ突っ込まれてました)、個人事業主となった今は、そういう存在に憧れちゃいますね。
創作作品を手軽に売っちゃおう! BOOTHの話
自分の創作作品を手軽に販売できるショップ作成サービス「BOOTH」のことを、皆様はご存じですか?
遅ればせながら、私も最近使い始めました。こちらです。
今日のブログは自分の宣伝も兼ねつつ、使い始めたばかりの初心者の私が感じたBOOTHの良い点・悪い点をちらちら書いてみようと思います。
良い点
(1) 登録・メンテナンスが簡単
サイトで自分のアカウントを登録し、自分のBOOTHトップページ及び各商品ページを作っていくだけ。ちょこちょこ作業できて途中保存できて、簡単です。「非公開」状態にできるので、できあがってから公開にすればOK。
(2)pixivとの連携
BOOTHは、イラスト・小説の投稿SNSとして最大級のpixivと連携して使えます。自分のpixivのページにBOOTHの情報が表示されますので、pixivに掲載している作品に興味を持ってくれた方がそのまま買ってくれるかも?
ちなみに、私のpixivページはこちらです。
(3)すごい倉庫サービス
BOOTHの一番のメリットは、「倉庫サービス」だと思います。
BOOTHで販売する創作作品はもちろん、販売しない物も含めて、保管してもらいたいものを送りつける(笑)ことができます。
しかも保管料は、最初の三ヶ月無料。次の三ヶ月からは、「保管している物品数の2割以上の点数が売れれば保管料無料。そうじゃない場合は1000円/3ヶ月ごと」です。
なお、保管してもらえる商品数の上限はありますが、薄い同人誌だと1000冊とか、かなり余裕のある上限です)。詳細はこちらの「商品の保管料金について」。
しかも、この「保管料」以外にBOOTHは商品販売マージンを取らないのです(※売上入金時に、振込手数料のようなで、ごくわずかな手数料が引かれます)。
そのため、以下のような使い方が可能です。
・扱いに困っている在庫を送って4000円/年で保管してもらいつつ、ちょこちょこ売れるのに期待する。在庫が必要になったら数を指定して返送可能(送料はこちら負担)。
・ザクザク売れる人は、マージンゼロ、保管料ゼロで売れる。(他の同人誌書店委託なら3割程度マージンを取られる)
(4)ブースト機能
ブースト機能というものがありまして、買い手が、設定されている販売価格以上の金額で作品を買うことが可能です。1000円のものを1200円で買ったり、10000円で買うことだってできちゃいます。
つまり、応援してるあの作家さんにちょっと気持ちを……というときに、それをお金で、物理的(金銭的)に実施することが可能です。
作品を並べてる売り手側としては、「おらブーストしろよ」なんてもちろん言えませんけど、誰かやってくれないかな~と、ちょっと期待しちゃいますね(笑)。実際にやってもらえたら、たとえそれが+100円だろうと、それは自分の作品や創作者である自分に対して応援してもらえたという意味に受け取っちゃうので、金額以上の大きな嬉しさがあると思います。
(5)電子版も売れる
PDFやEPUBなどの電子ファイルも売ることができます。この辺は倉庫メリット云々とは無縁になってきますが、他の電子書籍販売ストアなどと比べて手続きが楽ちんっぽいので、活用次第。
悪い点
「悪い」というほど悪くないんですが、一応メリット・デメリットを書いた方がいいと思いますので、ちょこっとだけ。
(1)入庫に時間がかかるっぽい
納品する作品点数や時期(大きなイベント前後か否か)によってずいぶん変わると思うのですが、私は2/2頃に物を送って、確認連絡が来たのが2/19でした。
お急ぎの方は、やはり書店委託(とらのあな、メロンブックスなど)が早いのかなーと思います。ただ、書店委託は作品審査がありますし、マージンとられます。それに対し、前述の通りBOOTHは倉庫サービスとマージンゼロな点が大きな魅力。書店委託だと、半年~1年もすれば、売れ残りは返送されます。BOOTHは保管料を払う限りいつまでも置いておけます。
そう言った善し悪し以前に、倉庫サービスの運用状況を想像するに、このくらい時間がかかっても仕方ないくらいに物の管理が大変なんじゃないかという気もします。
個人的には、急がないなら/店頭に並べて売るのが主目的じゃないならば、書店委託ではなくBOOTHにも大きなメリット・魅力があると思います。
(2)商品の審査は……?
商品の内容審査はほとんどなされていないのかも知れません(未確認です)。金額の割に面白くなかったとかそういうのは別にして、電子ファイル系販売物の不備の有無や、18禁方面の管理がどの程度なされているのか、ちょっとだけ気になります(あくまで未確認です、しっかりやってらっしゃるかも)。
ちなみに、物理的外面的な商品管理はしっかりされているようです。私が送った物でも、「折れがありました」などの理由で、数点が入庫対象から弾かれました。
というわけで、まだ使い始めて日の浅い私のざっくりBOOTHレビューでした。
繰り返しますが、↓私のBOOTHはこちらです!よろしくどうぞ!!
快作、怪作!/「怪獣の飼育委員」ほか
たまには読んだ本のレビュー(ネタバレ少なめ)でも。というわけで、
●「怪獣の飼育委員」
島崎無印先生の商業デビュー作です。
怪獣の飼育委員 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 島崎無印
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2015/10/13
- メディア: コミック
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※1巻はKindle版も出ています。
怪獣の飼育委員 (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 島崎無印
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2016/02/12
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
本日2/12が2巻の発売日でした。
しまざきさん(Twitterで馴染みあるお名前で、あえて書かせて頂きます)のやさしい漫画やイラストにはいつも癒やされています。
そんなしまざきさんのデビュー作は、いろいろな妄想がかき立てられるタイトルと表紙イラストのパッケージ。「怪獣と言いつつ、やっぱり女の子がかわいいゆるふわな漫画なのかな」と思って読んでみると、ところがどっこい。不思議な重みのある怪作だったというのが正直な感想です。
女の子が"飼育委員"として怪獣の面倒をみるシーンから始まったかと思えば、怪獣が原因で滅んだと思われる旧市街が出てくる。怪獣墓場が出てくる。
もちろん女の子たちのかわいさと優しさが本作を読ませる推進剤であることは間違いないです。ですがそれ以上に、読んでいるうちに以下のような疑問が次々と沸いてくるんです。
「この漫画の怪獣ってどんな生き物なの?」
「怪獣をやんわり隔離しつつ、そーっとそーっと怪獣と共存を図ろうとしている人類。いったいどんな世界なの?」
「なにも言わないけど優しい怪獣、どうされちゃうの?」
そんな疑問に対して、ちらり、ちらりと回答の片鱗が提示される。読者の想像に委ねられる部分を良い意味で残しつつ、お話は、しまざきさんならではの、少女と怪獣のあたたかくて優しい心の交流を描いていきます。
そんな本作は、2巻完結です。
もっともっと読んでみたかったです。個人的に一番好きだったエピソードは、かつての怪獣と人類の激しい戦闘を少しだけ描きつつ、その傷が長いときを経た今、じわりと癒えて終わりを迎えるようなお話だった「星屑のバラード」です。
さくっと読めてしっかり心に残る漫画でした。短い漫画を探している方にはもってこいかも知れません。
●「背すじをピン!と」
背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 横田卓馬
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/11/04
- メディア: コミック
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ジャンプで連載中の漫画で、個人的に推したい作品です。
現在3巻まで。Kindleもあります。
「競技ダンス」を扱う部活もので、最初はその手の作品でお約束のスポーツの解説(チュートリアル的な展開)から入るのですが、気がついたらキャラクターたちの物語に巻き込まれて読まされている、そんな感じの作品でした。
いつの間にかチュートリアルは終わっていて、ほんのり甘い、あるいは苦い、青春の味が物語に混じってくる。ただかわいいだけだと思ってた(このかわいさが反則級なんですが)ヒロインのわたりさんが、彼女らしいトラウマを持っていたり、それを主人公とちょっとずつ乗り越えていく姿が、もうなんというか、いじらしい…!
主人公のつっちーも、とにかくいいキャラなんです。弱っちい感じなのに、ここぞというところで笑わせてくれる、頼りないけど頼れちゃう。
サブキャラたちも、みんないい。特に部長。
私も、こんな青春したかったなあ……。
●「嫌われる勇気」
最近、対人関係でいーろいろ悩むことがあるのですが、そんな心を随分軽くしてくれた本でした。
一番頭に残った一節は、「あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるし」でした。
もちろん、単純に悪事を働いたり迷惑を振りまいて嫌われているのであれば、それだけのことでしょう。
だけど、何か信じることがあって行動して、あるいは好意をもって人に接して、それが誰かの反発を招いたり認めてもらえなかったとしても、それは自分が間違っているのではなくて、それだけ自分なりの、個性ある生き方をできているからだと。そう考えられるようになりました。
この本を読む前に比べて、流行の言葉を使うならば、承認欲求というものがぐっと減りました。大事なのは誰かに承認されることよりも、自分自身の生きたい生き方を達成していくこと。
その「生きたい生き方」に誰かの承認が本当に必要だと思っちゃうのならば、それはきっとその人のことが好きってことで、本書にも書かれていますが、誰か好きな人、仲良くなりたい人がいるならば、「相手のことを信じること」「自分が変わること」だけが、自分のできること。相手を変えることも、相手の考えを変えることもできない。
私はまだまだ心根が子どもなので、おーなるほどなあと、Kindleでマーキングしたりメモを取ったりしながら読みました。
読みやすい対話形式の内容で、いろいろと考えさせてくれる本書。伊達に、2015年に売れまくったビジネス書ではありません。