ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

雪風のいる生活

艦これ駆逐艦雪風」がfigmaになりました。

動かして遊んで適当に写真撮ってツイートしたのを、なんとなくブログにまとめておきたくなったので。

 figma箱の上部。この笑顔がたまりません。

まずは素直な写真から。

後ろ姿を。
ちなみに、「低いアングルからの撮影は禁止です、しれぇ!」とのことです。

わからないと言いつつ、ポーズを取ってくれます。

このニッコリ顔はゲーム中にはないんですけど、これが雪風のデフォ顔のような気がしてしまうほど、かわいいです。

島風と天津風が乱入してきました。というか、天津風は引っ張ってこられました。このあとすぐ、走って逃げました。

この二人の組み合わせ、好きなんです。

この人も引っ張り出してみました。ネタにして申し訳ありませんが、私は赤城さんも好きですよ。ちゃんと、ケッコン艦の一人です。

これもやっておきたかった。


というわけで、figma雪風でした。
雪風好きの方は、家に一人いていいんじゃないかと思います。

 

『妹資本』ってなんぞ?

私は一人っ子で、兄弟姉妹というものに憧れがあります。
とりわけ妹というものに。
実際に妹がいる人は、口を揃えて「そんなにいいもんじゃない」と言うんですけど。頼ってくれる人も何かを欲しがったりしてくれる人もいないというのは、それはそれで案外つらいんですよ? 今風に言うと、承認欲求ってやつとか。


とにかくも、妹に憧れるんです。
そんな私がチェックせずにはいられない本が刊行されました。

 株式会社」。略称は「まいかぶ」のようです。
(11/3が発売日ですが、祝日の影響で、日程前倒しで書店に並び始めているようです)


いったいどんなお話なのか。
いろいろと妄想が膨らむタイトルですが、なんと本作は、著者の原中三十四先生が自ら公式サイトを作るという荒技をやってのけています。純度100%、著者が紹介したい内容が、下記サイトに詰まっています。

内容をかいつまんでみましょう。
サイトから切り抜かせてもらった「妹株式市場の仕組み」(下記画像)によれば、

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・「妹株式会社」が「妹資本」をもとに、「妹株」を発行する。
・「投資家お兄ちゃん」は、「妹株」を購入し、そこから「分配・回収」=配当金にあたるリターンを得るようです。そして会社は、株で集めた資金を元に、事業を行う。
事業内容は、例えば「妹資本」がタイアップ企業の広告塔として活躍するなどの活動を行うなど。

 

ぱっと見、ここまでなら、実際の芸能事務所とそこに所属する女性タレント、そしてそれをファンクラブ等に入って支えるファンの関係に似ている気がします。あるいは、投票券のついたCDをたくさん買って投票してそのアイドルの評価を高めようとするのとも似ています。

ですが本作は、「妹」であること、「株」という運用形態になっています。
その点で、どれだけお兄ちゃんを喜ばせてくれるユニークな展開が待っているのか、またビジネス面でのシビアな展開を見せてくれるのか、楽しみです

 

以下、失礼を承知の上で、ちょっとしたぶっちゃけトークですが。

著者の原中先生とは数年来のお付き合いの仲です。
短くないお付き合いの中で、いろいろな話を伺いました。

原中先生は、何度も何度もいろんな職種に挑戦して、成功と失敗の繰り返しだったようです。
学生の頃に起業して長続きしなかったり。
俳優にも挑戦して、脇役端役で大変な思いをしながらも、いろいろな現場を経験し。
作家・ライターとして、いろいろなジャンルの小説、その他もろもろ書かれています。
なぜか、コンサルティング業まで経験されてます。
今は、アパレルの会社経営までされています。

1つの職種だけで人生やってこれてる人は、それだけその仕事がうまく行っているか、少なくとも大きな失敗はしていません。一方、多々の職歴を渡り歩いている人は、いろいろな困難や失敗、挫折、辛酸を知っています。
成功だけじゃない。七難八苦を経て、今も立って歩いてる人がビジネスを絡めながら書いたライトノベル、読んでみたくありませんか?

そんな原中先生の、入魂の一冊がこの本です。
2014年から、数え切れないほど本作への想いを聞かされてきました笑。長電話とか、夏コミで並んでスペースに座って長話したり、飲み会だったり、etc。
だから私は、先生の友人としてはもちろん、一個人として、昨今の流行のラノベと全然違う内容の本作をとても楽しみにしていました。


なんか一風変わったライトノベルを読みたい方は、是非本作をお手に取ってみてください。私は通販から届くのを待っている最中です。

ちなみに、特定の書店で買うと特典がつくようですよ。

-----◆妹株発売記念 店舗特典情報-----

店舗限定ショートストーリー 取扱ショップ
とらのあな(限定特典ショートストーリー)
ブックランドあきば高島店(限定特典ショートストーリー)

店舗限定オリジナルプロマイド 取扱ショップ
アニメイト(限定特典オリジナルプロマイド)
ゲーマーズ(限定特典オリジナルプロマイド)

協賛店ご購入共通特典 取扱ショップ
中目黒ブックセンター(購入特典:協賛店ご購入特典ショートストーリー)
北野書店(購入特典:著者サイン色紙 & 店舗限定ショートストーリー)
Booksアイ草加店(購入特典:著者サイン色紙 & 協賛店ご購入特典ショートストーリー)
ブックランドあきば高島店(購入特典:著者サイン色紙 & 協賛店ご購入特典ショートストーリー)
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オリオンと、悖らず・恥じず・憾まず

 今日明日はオリオン座流星群がよく見える日のようです。

私も先ほど、夜空を眺めてきました。
東京の明るい夜空でも、ベルトの三連星と周囲の星を見つけることができました。流星群は見えませんでしたが、久し振りにぼーっと夜空を眺めたのはちょっと楽しかったです。


閑話休題


今日のブログは、10/24に台湾高雄市で開催される艦これオンリー同人誌即売会砲雷撃戦!よーい!第二十戦目」に参加をするので、その告知をと思って記事を立てています。
なぜオリオン座から記事を書き始めたかというと、今回書いた新刊のサブテーマにオリオン座を絡めたからです。

新刊は「雪風九十九島のオリオン」です。

f:id:yayoihajime:20151022002644j:image10/20に印刷所栄光さんに入稿して、10/21に刷り上がった本が自宅に届く。基本的にやってはいけない、「当日プラン」を今回もやっちまいました。栄光さんありがとうございます……。f:id:yayoihajime:20151022011339j:plain
告知画像(おしながき)、クリックで拡大。イベントに来られる方は是非A-20へお立ち寄りください~。
 

●今回の新刊を書いた背景など

太平洋戦争を生き残った"奇跡の駆逐艦"「雪風」は、復員輸送任務の後に賠償艦として台湾へ引き渡され、中華民国海軍旗艦「丹陽」に生まれ変わり、戦後も20年以上台湾で稼働し続けました。
ゲーム「艦これ」ではそんな雪風を、超がつくほど明るく前向きでひたむきな女の子に擬人化しているのですが、彼女はきっとただ明るいのではなく、それだけの悲劇と誰にも言えない想いを抱えたまま、他のどの艦よりも長い間働き続けたからこそ、そういうキャラクターたりえてるのだと思います。

艦これ雪風について語るといつまでも告知に入れないので止めますが(いつか雪風に関してのブログ記事を書きます)。

そんな雪風のことが私は大好きで、雪風=丹陽が最期を迎えた台湾での艦これオンリーイベント、それもイベント主催の前川さんが、雪風のスクリューが保管・展示されている高雄市海軍軍官学校の見学会を敢行してくれる(軍施設なので、個人で行ってもスクリューは見ることができません)ということだったので、台湾行きとイベント参加を決めました。
サラリーマンを辞めてから困窮している私ですが、まだ社畜時代に出張しまくって溜めたマイルが残ってたので、それでフライト代を捻出しつつ……。

そして、せっかく台湾で同人誌を頒布するなら、丹陽の話を書くしかない!
というわけで、新刊は、「丹陽となった雪風が日本へ里帰りする話」を書きました。
実在の駆逐艦雪風は台湾へ渡ったあと、一度も日本へ帰ることなく艦命を終えます。1960年代に雪風返還運動が起き、当時の岸総理大臣も巻き込みながら台湾との交渉が行われましたが、その間に老朽化した丹陽が台風で破損し、結局解体されてしまったというのが、一般に言われている史実です。(他にいろいろな背景を推測する説がありますが、詳細は明らかになっていません)。
ですがそんなのは悲しすぎるので、二次創作でくらい、雪風にちょっと違う想いをさせてあげたい。そんな気持ちが発端で、今回の話を作っています。
でも極力史実にも沿うよう、ストーリーにいろいろな工夫を仕込んでみました。

雪風の短編小説を書くのは4作目ですが、今回もとある艦娘に登場してもらっています。
その艦娘と関係ある創作物に「オリオン座」が出てくるものがあったので、タイトルやストーリーのサブテーマにオリオン座を盛り込んでみました。
ギリシア神話の猟師オリオンには含蓄に富んだ設定があります。父である海神ポセイドンから海上を歩ける能力を授かり、オリオンは無類の優れた狩人となり、己の力に驕るようになります。ですがある日、地中から現れたサソリに刺されて死んでしまいます(たくさんあるオリオンの逸話の一つです)。
優れた狩人で海上を自由に動き回る力すら持っていたのに、地上でサソリにやられてしまう。これは、なかなか考えさせられます。
オリオンの「海上を歩ける」とか「優れた狩人」とかいう点は、なんかそのまま艦娘を想起してしまいました。加えてオリオンの性格を見ているうちに、アニメ「艦これ」の中に出てきたとあるフレーズを思い出しました。水雷魂、「悖らず・恥じず・憾まず」です。
己の力に溺れたり、非力を恥じたり、他者を疎んだり嫉んだりしない。ただありのままに自己の研鑽を積み、己を見つめ、成長する。そんな風に私は解釈していて、この言葉はアニメ艦これの主人公「吹雪」の生き様を見事に表してると思いました。
私はなかなか実践できなくて、成功したら鼻高々になるし、失敗したら凹むし周囲に当たり散らすし、成功者は妬ましいです。
でも、そういう己を、ほどよく律することができるならば。人生はちょっと楽しい方向に変わる気がするんですね。"ほどよく"というのが大事で、水雷魂を徹底しすぎると、それはそれで窮屈に過ぎる日々になってしまうと思います。
そんな想いをテーマにして、今回のストーリーの中にそっと溶かしてみています。 

ちなみに「九十九島」というのは、佐世保の群島がある海域を指します。国立公園に指定されています。私は佐世保育ちで、雪風佐世保生まれの艦です。というわけで、お話の舞台は佐世保です。

台湾のイベント以降も、11月の広島での艦これオンリーや、12月冬コミ(当選してれば)などでもこの本は頒布予定です。
よろしければ、お手に取ってみてくださいませ。
あ、小説の冒頭だけはpixivに置いています。あまりネタバレしたくないので本当に冒頭だけです、ごめんなさい。

全然イベントの告知にフォーカスしてない記事になってしまった……。

ちょっと休みます

毎日更新しようと頑張って始めたブログですが、私が不甲斐ないばかりに多方面へ迷惑をかけ、影響が出てしまってる状態で、自分の心身も調子をガタガタにしてしまったため、三日坊主ならず一ヶ月半坊主で恐縮ですが、しばらくブログの更新頻度を落とそうと思います……。


<まき散らしてしまっている迷惑・影響>

・慢性的な、Hybrid Libraryの残務遅れ。
・ライター業の甚大な遅れ(ビジネス書、同人のゲームシナリオ等)。
・これらを何とかしようと無理して物理的に体調を崩し、書店業務を休んだり、熱があるまま出ていって稼働力が低下したり。
・回復しようと休息に努めようにも、休むともっと遅れると思って満足に眠れない。
・慌てるあまり、ろくに調理してないなまものを食べたりして食中毒的な状態に。ほんとはそこまでダメージ出るはずないのに、三日間くらい高熱・頭痛・腹痛でろくに食事もできず。
・大切な友人の結婚式を体調不良で欠席せざるをえなかった。十数年ぶりに会える人もいっぱいいたのに。自己嫌悪で死にそう。(← Now)
・上の方の項目、どんどんエスカレート……


というわけで、大変申し訳ないですが、少しでも諸処の遅れや迷惑を取り戻していくために、リソース配分を選択・集中していきます。
さしあたっては、ブログの更新頻度ダウンと、大変申し訳ないのですが、はいぶらりーの原稿対応進捗と内部体制強化案検討を、牛歩にさせて頂きたく……。

これ以上ライター業や書店業務に影響が出ると私自身の生活が立ちゆかなくなり(経済的に、既にだいぶ無茶してる)、再び就職しないとどうにもならない可能性もあります。すると、はいぶらりーに割ける時間が激減し、ますます動けなくなってしまいます。
そうならないよう、どうにかここで踏みとどまって、ライター業も頑張って、どうにか根っこから立て直していきたいと思います。

目標、11月いっぱい。


もちろん、ブログはときどき書くし、はいぶらりーの原稿確認作業や内部体制検討もじわじわ進めます。巫さんの「腹ぺこ冒険者」は細かく読み込んでいる最中です。他にもリリース予定作品はずらりとあります。全部私で止まってるんですが。

あと、私の心のオアシスとしての艦これに関わる活動は、多めに見て頂けると嬉しいです。癒やし効果だけじゃなくて、艦これで引き込んだ読者がはいぶらりー読者になってくれてる事実も少なからずありますゆえ。


何卒ご理解、ご協力頂ければ幸いです……。


おいしい秋刀魚、食べたいですね。
9月にフライングで食した、大戸屋の秋刀魚定食をぺたり。また食べにいこう。

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新刊「私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて」リリースしました

私が主宰している同人(インディーズ)電子書籍レーベルHybrid Libraryより、新刊「私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて」を本日刊行しました。

私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて (Hybrid Library)

私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて (Hybrid Library)

 

 私は、作品本文の編集校正及び、イラストや写真・カバーデザインの監修をおこないました。

本作の紹介及び、編集時のエピソードやらを以下に書いてみようと思います。


●本作の著者・イラストレータ

著者は一ノ瀬芳葵(いちのせよしき)さん、イラストはじゅりさん。
お二人とも、私の数年来の創作活動(合同誌等)で仲良くさせて頂いている方々です。
お二人のサイト等は下記ご参照。

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●作品概要

少女が東日本大震災に見舞われた地を訪れて、少しだけ成長する物語。

菜津美は、反抗期まっさかりで世間に疲れている女の子。
やれ受験だ、やれ頑張れと急かしてくる世の中に疑問を抱いている。
人はいつか必ず死んでしまうのに、頑張ってなんになるのだろう、と。

そんな菜津美には、東北に住む大好きな祖母がいた。
いろんなことを教えてくれた祖母は、数年前に病気で他界した。
その祖母の夫である、気難しくて口数少なかった祖父――菜津美は苦手だった――も、2011年3月11日の東日本大震災津波で帰らぬ人となった。
祖父母を失って無常観が深まったのか、無気力に日々を生きる菜津美だったが。

ある日。
菜津美の前に、大型バイクに乗った女性、加菜が現れる。
加菜は、生前の菜津美の祖父と文通をしていていたらしい。
菜津美の祖父が津波で亡くなる数日前に、手紙で『とても大切なことを、あなたにお話しておきたい』と伝えてきたという。
だがその内容が伝えられることはなく、祖父は津波で命を落とした。
加菜はその真相を求めて、家族である菜津美たちの元を訪れたのだ。

菜津美は最初、加菜の目的=苦手だった祖父の『大切なこと』に興味を示さなかったが、
祖父の『大切なこと』が、自分の大好きだった祖母に関わることかも知れないと思い始めると、居ても立ってもいられなくなる。
奈津美は母親に嘘をついて家を飛び出し――加菜のバイクの後部座席に跨がり、東北の地へと向かう。

二人は、津波の爪痕が今も残る地で、人々と触れ合いながら真相へと近づいていく。
菜津美にとって、津波の恐ろしさを味わった人たちの想いと生き様は、はじめは理解を超えるものだった。
だが、旅の終わりに祖父の『大切なこと』を知った菜津美は、感じるのだった。
ほんのささやかながら、幸せな気分になれている自分を。

 

●編集作業の裏話

一ノ瀬さんの初稿に対して、壮絶な朱入れをしてしまいました
自分でも「ここまで言うべきなのかなあ……」と思いつつも、とにかく気になるところを指摘して、読み味を極限まで引き上げたいと考えました。
そして、二稿で再び隅々まで朱入れをしてと、手をかけていきました。

それくらいに、磨けば光ると感じる要素を初稿から感じたのです。

初稿の時点で、話の骨子はできあがっていました。
ですが、小説として見た際に魅力が引き出せてない、まだまだ上を目指せると感じた部分があったため、以下(1)(2)のようなことをやりました。また、(3)(4)のような作業も加えて、本作は今の形になっています。

(1)単純に、文章や表現の甘いところがある
私自身の実力を棚にあげて、ほんと一ノ瀬さんには申し訳なかったですが、重箱の隅をつつくようにいろいろと指摘させて頂きました。なお、指摘による修正は強制ではなく、全てSkypeで一ノ瀬さんと話して一点一点お互いの考えをすりあわせながら、どう直すのか、そのままにするのかをすりあわせながらやりました。
(※過去のはいぶらりーの作品も、基本的に同じようにして編集作業をしています)

(2)エピソードに、より説得力を持たせたかった
初稿段階から、被災した人物との会話や当時のエピソードが盛り込まれていたのですが、どこかまだ、訴えかけてくるものが足りないと感じました。ここで、読者がまさに「被災者から話を直に聞いている感覚を覚える」くらいになれば、この作品の臨場感が一気に増すと感じました。
そのため、なんとなく私がいいなあと思ってた震災に関する本(下記)を一ノ瀬さんに貸して、参考文献に足してもらいました。Twitterで知ってる人は知ってる、たらればさん(@tarareba722)が編集された本になります。

東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。

東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。

 なお、誤解なきよう書いておきますが、この本以外にも一ノ瀬さんは元々、参考文献として以下の2冊を参照されてました。私はこの2冊は知らなかったですが、どちらもとても興味深い本と感じましたので、そのうち読んでみようと思います。

巨大津波――その時ひとはどう動いたか

巨大津波――その時ひとはどう動いたか

東日本大震災 2011・3・11「あの日」のこと

東日本大震災 2011・3・11「あの日」のこと

(3)イラストレーターじゅりさんの協力
じゅりさんには、当初は表紙イラスト1枚と、挿絵1~2枚程度をお願いするつもりでした。
ですが、じゅりさんご本人からのご提案があり、一風変わった方法で挿絵を挿入する形となりました。また、それと合わせて、私が以前に被災地へ行って撮影してきた写真から、本作に使えそうなものをピックアップして、作中で使う形に加工して頂きました。
ヒントは、「写真」「ビネット」です。
米国でプロのイラストレーターとして活躍するじゅりさんのアイディアや画力をご堪能頂けると思います。

(4)表紙
デザイナーのぶやんさんには、表紙のタイトルロゴデザインで、かなり細かく注文してしまいました。ほんとすみません、ありがとうございます。
じゅりさんのラフ画を見たときから一ノ瀬さんは、「映画のポスターのような感じになるとなあ…」と言ってました。おかげさまで、長いタイトルもすっと目に入ってくるような、まさにポスターのような一枚になったと思います。
いつか、でかい紙に印刷して使う機会を持ちたいなあ。文フリかコミティアに、そのためだけに出るかなあ……。

このようにして、私以外の力を多分に借りながら本作は完成しました。


●頂いた感想など

ありがたくも、さっそく感想を頂きました。

本ブログを書かれているなつみーこさんは震災当時、茨城県に住んでいて、少なからず震災でダメージを受けた=被災者だった、とのこと。被災した立場の方にも本作で何かしら感じて頂けるところがあったようで、編集した身として、よかったなと感じました。
なつみーこさんが書かれているように、本作は震災から約四年半が過ぎた、まさに「今」を生きる少女の物語です。直接震災を知らない方も、被災された方も……「今」の気持ちで読んで頂けるのではないかと思います。

また、一ノ瀬さん本人はブログで本作を、面白くない作品だが、「面白い、面白くない」の彼岸にある何らかの読者の感情を揺すりたくて奮闘したと書いてくれています。

なお、ブログ記事の末尾を「今回のブログは発売の発表ということで、編集の弥生さんやイラストのじゅりさんとのやり取りも含め、内容面やヴィジュアル面で色々とこのブログで公開していきたいと思っております」と締められており、一ノ瀬さんのブログで今後書かれるであろうネタの一部を私が書いてしまった感が否めませんが(汗)、一ノ瀬さん視点でまた書いて頂ければ、また違ったものになると思います!(汗)


というわけで、新刊の紹介でした。
秋の夜長のおともに、本書はいかがですか?

「ヒカルの碁」が連載終了したのは2003年…12年前。

今日、書店で仕事をしていて、電話でヒカルの碁完全版をお求めの問い合わせ電話を受けました。
私が働いてるような中堅以下程度の書店だと、今はほぼ間違いなく在庫してないでしょう。ウチも置いてなくて、でもまだ出版社在庫はデータ上あったので「お取り寄せならできますが」と回答したものの、「結構です、ありがとうございます」とのことでした。
残念。どこかよそで入手して頂ければよいのですが。


それはともかく。
私は、「ヒカルの碁」の愛読者でした。
通常版のコミックを全部買って、完全版が出たら完全版も全部買いました。今も完全版は、すぐ横の本棚に全巻あります。
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※写真は、本棚から引っ張り出した完全版12巻。

それだけじゃなくて、「ヒカルの碁」で碁にはまり、周囲の友人を巻き込んで、当時しばらく友人数人で碁がブームになりました。碁盤と碁石の結構いいのを買って、お酒片手に友人宅で打ったりしてました(大学生でした)。
それどころか、ヒカ碁で出てきた「ネット碁」にも手を出し、ネット上で見知らぬ人と碁を打ってました。はい、私が人生で初めてプレイしたオンラインゲームは、ネット碁です


そんな話を、バイトに一緒に入ってる子(ひとまわり以上年下)に話すと、その子も「ヒカルの碁」を原作未読ながらアニメは全部観たらしく、「あの終わり方は許せませんよね!」と主張。
私は、ヒカ碁原作のビタースイートな幕の降ろし方は、他の作品にない余韻があって好きだったので、いろいろ終わり方について話したところ、認識に食い違いが発生。そしてようやくわかったんですが、ヒカ碁のアニメは、とある重要人物が姿を消したところまでで終わったとのことでした。
(※ネタバレにならないよう、一応、「とある重要人物」とボカして書いてます。お話を知ってる人なら、どこで終わったのかわかるでしょう)

アニメでピリオドを打つポイント候補としてはそこでしょうが、「ヒカルの碁」という作品は、その大事件を経てヒカルがどう成長していくかを描き、そして彼の更なる人生がどう続くか……を読者の想像に委ねる原作の終わり方が私は好きだったので、バイト先のその子には、「原作を最後まで読むといいよ~」とオススメしたんですが、「あれから先、読むのが辛そうなんで」と拒否られました。つらみ。
でもまあ、続きが楽な話じゃないのは確かか。

そこまで話してから、原作っていつ終わったんだっけ、自分が大学生のあの頃だから……うわ、2003年。12年前!?と、驚いてしまいました。バイト先の子は当時6歳とか7歳とかそんな感じらしく、更に衝撃。あー。

今日まで意識してなかったですけど、無意識下で、自分に少なからず影響を与えてる漫画の気がしました。作中の人物を失うことによる喪失感を味わえる作品としては、トップクラスだと思います。
そのうち読み返そうっと。

原作のほったゆみさん、最近はどうしてるんだろう。


今日のブログでなにが言いたいかというと、「ヒカルの碁」面白いよってことです。
毎度のことながら、あんまり伝わらない記事かも知れませんが。

途中までしか読んでない方とか、
なんかしばらく前の漫画で面白いのを探してる方とか、
碁を覚えたい方とか、
ヒカルの碁」はいかがですか? 

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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ヒカルの碁 全23巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

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結婚を決めた理由もとい(たぶん)決める理由

はてなブログの<今週のお題>が「結婚を決めた理由」なので、書いてみます。

といっても私は未婚者なので、そのまんまじゃ絶対に書けません。
だから、知人のブログを引用したりしつつ、私がどういう理由で結婚を決めるだろうなあ、というのをぼんやり書いてみます。や、一生結婚できないかも知れませんが。


というわけで、まず引用を。

しばらく前に何度かお会いしたmeymaoさんの、最近のブログ記事です。ご主人のことを二人称で「僕」と呼んでおられるという話。
その中の一文で、

たぶん、大人として明確に性別とその役割を区切られた従来の家庭教育にあった「夫像」から、遠く離れた静謐なところに僕がいるのが、私が僕と結婚した最大の理由なのだと思う。

僕の呼び名 - 本トのこと。

 という一節があり、語彙がなくて申し訳ありませんが、「とてもいいなあ」と思ったのでした。

昨今は、安倍政権の「女性支援」の声の高まりなどもあり、男性がどうだ女性がどうだの議論が良くも悪くも高まっています。私自身、ビジネス書の仕事でそういうところに深く関わる経験をさせてもらったりもして、いろいろ考えました。
夫婦って、子どもを持つって、個々の家族にとっても社会にとっても簡単じゃなくて、だからこそいろんな思い遣り・助け合いが必要なのだなと思ったものでした。

ですが、そういうのはとりあえず脇に置いて。

大人の男性はかくあるべき、大人の女性はこんな風でなきゃいけない、夫や妻の役割はなんだとかそういう話を抜きにして、自然と惹かれ合える人と一緒になりたいなあと、よく思うのです。

別に、お見合いとか、街コンとか合コンとかで相手を探すのも悪くないと思います。顔がかわいいかっこいいとか、外見で入るのもいいと思います。
あくまでそういうのはきっかけで、お互いを知っていくうちに、良い悪いは見えてくるでしょうし。

逆に、何もしないと本当に何も起きないですよね。

また、ある程度の妥協は絶対に必要でしょう。完全完璧に自分の好みに合う人なんて、自分が創作やらプログラミングやらで創り出す以外に存在しないでしょう。
……そういうのが実現しちゃう世界も、いつか来るのかも知れませんが。


どこぞやで誰かに「両想いなんてありえない」と言われました。
私も上記の通り、完全完璧な両想いはありえないと思います。
でも、「知ってる人の中ではとりあえずこの人が一番気が合うよ」って人同士でくっつくことくらいは、割となんとかなるんじゃないでしょうか。



とかなんとか夢見がちな私だから、いつまでたっても独りなのかも知れませんが。

 

今週末は親友の結婚式で、ご祝儀握りしめて神戸へ日帰り往復してきます。
私の財政が一層締め上げられるんですが。

まあでも、誰かと結婚するって、とても素敵なことだと思いますから。

 

写真はなんとなく、北海道最南端の「立待岬」を一人で訪れたときの写真。
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