ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

Dear Sabão

Dearなんてつけられる親しい間柄ではなく、ただのいちファンですが。
今日は、「Sabão」(シャボン)というバンドの活動休止前最後のライブがあり、とてもとーっても楽しい時間だったので、久しぶりにブログを書こうと思いました。

 

Sabão(シャボン)とは

元「Hysteric Blue」のボーカルTama、ドラムたくやのふたりで結成されたバンドです。

sabao.jimdo.com

90年代終わり~2000年代前半に、「Hysteric Blue」というバンドがいました。
ボーカルTama、ドラムたくや、ギターがナオキの3人。
「春 ~spiring~」「なぜ……」などの曲で、一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いがあったと思います。紅白にも出場。個人的には、初めてファンクラブに入ったバンドでもありました。

そんな「ヒスブル」は諸々あって解散。
その後、Tamaとたくやはいろいろな場やバンドで音楽活動を続けていますが、そんな二人が2011年に再び結成したのが「Sabão」です。
寂しいことに、本日をもって活動休止……とのこと。

ツアーLASTING HOPE

というわけで、今年の夏~本日10/28まで開催されていたのが、Sabãoのツアー。Hysteric Blueのデビューから数えてちょうど20年。
個人的には、2013年のライブ以来、別件と重なりまくりでなかなか足を運べなかったのですが、久し振りに聴きにいくことができました。

……いやー、久し振りに、気持ちが学生の頃に戻るようなライブでした。

セットリストはヒスブル時代の曲から最新アルバムの新曲まで、20年の新旧を織り交ぜたもので、1曲目の「Dear」から、自分が聴いてた高校生の頃が思い出されてしまいました。

ダブルのTAKUYA

そして今日のライブは、Hysteric Blue~Sabãoの20年の中でも特別……というか、J-POP史の中でも特別と言えるような出来事がありました。
ライブ前から発表はされていたのですが、JUDY AND MARY他でご存知ギタリストのTAKUYAが、スペシャルゲストとして来てくれたのです。
TAKUYAが入って、ジュディマリ曲から「RADIO」、ヒスブル曲の「グロウアップ」、再びジュディマリで「くじら12号」。
広くないオールスタンディングのライブハウスで、私がいた位置はTAKUYA(と後ろのドラムたくや)が間近でした。
TAKUYAは、ジュディマリ時代に使っていたらしいギターを引っ提げて、ポップなパーカー姿で動きまくりながら、私の知ってるジュディマリのギターそのままの音(当たり前ですが)。Tamaちゃんの「きゅーん!」から始まるRADIOといい、深海に連れていかれるようなギターのくじら12号といい……タイムスリップさせられたかのような、不思議な感覚。
ジュディマリヒスブルのタッグバンド…というと言い過ぎかもですが。自分にとっては、高校生の思春期まっただ中に一番聴いていたバンドが組んで互いの曲を演奏するという、とんでもない時間でした。

Tamaとたくや曰く、バンドを結成して最初にやった曲がジュディマリのコピーだったとか。TAKUYAは他人の頃から大先輩であり、デビュー後は、故・佐久間正英さんをプロデューサーに持ったゆえの縁も、当時から今まで何かしらあったのではないでしょうか。
今日、TAKUYAが「(ヒスブルのふたりの活動休止のライブに、)佐久間さんの代わりにね」と言ったのが、とても印象的でした。(上記カッコは私が勝手に補ってみました汗)。

 

ライブの〆は、最新の曲「MeRISE」と「春 ~spring~」。
Tamaちゃんが、「今までの皆さんへの感謝や伝えたい気持ちは、これまでの20年間の曲に残してきた」と言っていました。
音楽はしばらくお休みなのかもしれませんが、Twitterやらでのんびりこれからも、姿を見せてほしいな~と思います。
「新しいバンド作りました! また音楽やります!」という次の報告も待ちつつ。

www.youtube.com

 www.youtube.com

P.S.
グッズのパーカーをぺたり。f:id:yayoihajime:20181029000347j:imageたくやが「好きな仕事に就くといいよ、音楽の仕事楽しいよー!」と言ってました。
私も最近、好きな仕事に就けて楽しい毎日です。服装もフリーダムな職場なので、このパーカー着ていこう。

哲学系ラブコメディ『モリメメちゃんメメントモリ』リリースしました

私が主宰をやっている同人電子書籍レーベル「Hybrid Library」から、久し振りに新刊をリリースしました。
タイトルは『モリメメちゃんメメントモリ』。
「死にたい」と日々考えてしまう現代人にお届けしたい、哲学系ラブコメディです。

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いつも不穏な言葉を口にするネガティブ女子の杜芽々(モリメメ)ちゃん。
”エポケー男子”と呼ばれている哲学科男子の宮沢哲夫。
二人の会話は木訥としていて、でもいつの間にか、砂糖を口の中に詰め込まれているかのような感覚に陥ります。 

モリメメちゃんメメントモリ (Hybrid Library)

モリメメちゃんメメントモリ (Hybrid Library)

 

 Amazon Kindle電子書籍)で刊行しています。
ご購入いただいたら270円ですが、月980円の読み放題サービス(Kindle Unlimited)加入者は無料で読めます。

 

●●
著者は仮名堂アレさん。「コピーフェイスとカウンターガール」で第2回小学館ライトノベル大賞佳作を受賞し、ガガガ文庫よりデビューした方です。 

消失進行形パズライズ (ノベライドル)

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『並木春子のファースト万年筆』は、18年1/3の17時まで無料キャンペーン中!
急げ急げ! 

 

●●
表紙イラストはにもしさん。ゲームや書籍、TCGなどで幅広く活躍されているイラストレーターです。

  

※「電子書籍ってなに?」という方に読んでいただきたい※

近況/『ディアホライゾン』ほか

ご無沙汰しています。元気です。

ブログに「90日以上更新してないから広告出します」って広告出ちまってたので、広告消しを主目的に近況をちょこっと…

近況と言っても、最近は表に書けることをあまりしてなくて(悪いことじゃないですよ!)、なかなかご報告できる話題がありません。

言える話題と言えば、8月24日にリリースになったスクウェア・エニックスの『ディアホライゾン』というゲームで、キャラクターショートシナリオを15キャラ分書かせていただきました。Twitterではさんざんつぶやいた話題ですが、こちらにぺたりと。

ちなみに、『ディアホライゾン(被)』というタイトルで5分のシュールギャグアニメになって、現在TOKYO MXなどで放送されています。

www.youtube.com

本当にシュールなんですが、5分の中で1~2回、妙にツボにぶっこんでくるアニメという印象です。5分間の展開が毎回まったく予想できない。

 

他にも、ゲームシナリオ書いたりビジネス書書いたり、今冬からはちょっと今までと違うことも始めようともぞもぞやっております。

茶話会メモ /駆逐艦磯風の乗組員だった方のお話

太平洋戦争を真珠湾攻撃から大和の沖縄特攻まで駆け抜けた武勲艦「磯風」に乗られていた方にお話を伺う機会がありましたので、簡単なメモをブログに書き残しておこうと思います。


●どんなイベント?

艦これの第十七駆逐隊オンリー「司令、笑ってるうちにやめような」第二回(2017/7/2、呉にて)と併催の「茶話会」として、主催の方が企画し、事前希望者参加で7/1に行われました。
呉市役所の施設の一室を借りての本格的な会で、20~30人ほど参加していました。
乗組員の方に基本的にお話していただきつつ、多少質疑応答もあるかたちで約2時間以上、とても貴重な話を聞ける機会となりました。

 

 

●本題に入る前に――

配られたお茶とお菓子。艦これをやっている人なら反応せずにはいられないだろう、間宮羊羹です。

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●本題メモ

イベント併催の記念講演として開催されたこと、乗組員の方のプライベートに関わる内容も多々あったことから、内容を多少ふんわりさせつつメモ書きに留めます。
どんなお話だったか詳しく知りたい方がいたら、私や参加者を見つけてこっそり聞いてください笑。本日7/2のイベント中ならいろいろ誰かに聞けるんじゃないでしょうか。
というか、イベントに来場してください。そしたら主催や参加者みんな喜びます笑。ちかくには大和ミュージアムなどもあるのでどうですか。
 
以下、メモです。
 
1.海軍に入ったきっかけ~そして、今
もともと貧しい家で、兄夫婦の家業の手伝いをしていた。だが、ひょんなことで知り合った看護師の女性に遠路はるばる家まで訪ねてこられるという出来事があり、そんな人と一緒になる将来があるなら、今の家業よりもちゃんとした生活をさせてあげられる男にならねばと……深く考えずに海軍へ志願した。
それが今も一緒の奥様とのこと(お二人とも、現在96歳)。
こども、孫、ひ孫などご家族は38人になったとのことで、皆自分を大切にしてくれると、とても嬉しそうに、誇らしそうに語っておられた。
 
2.海軍に入って
最初(開戦前の頃)は駆逐艦「浦波」に配属。とてもお世話になった先輩がいた。
浦波を離れてからその先輩のことはわからず名前しか知らなかったが、戦後50年頃に、慰霊祭で先輩のことを知る人と会い、先輩の親族と交流することができた。
 
3.慰霊は自分の義務だと思っている
戦後は、自分が赴いた戦地を国内外問わず、ずっと慰霊(お参り)してまわっておられるとのこと。しかし96歳にもなると、慰霊の場で会っていた戦友らはほぼいなくなってしまい、最近は寂しい。
今も車を元気に運転、自分の足で歩いて日本や世界各地を訪れておられる模様。
 
4.完熟バナナ
開戦前のまだほのぼのしていた頃、南方へ向かった際に、現地の人に自分たちの持ってるタバコと交換してもらったバナナがめちゃくちゃ甘かったとのこと。完熟バナナは、昨今のスーパーで入手するバナナとは別物の甘さ。
 
5.磯風~真珠湾攻撃
砲術学校等での勉強を経て、磯風へ配属。砲塔内の砲兵員となった。
真珠湾攻撃は、真冬に北方のとてつもなく寒いところへ訳も分からず向かわされ、そこに南雲機動部隊や十七駆他、参加艦艇が揃い、冬の大しけの航路を苦労して航海しながら真珠湾へ向かった。
赤城らから攻撃に向かって帰ってくる艦載機を目にしていた。
 
6.ミッドウェー海戦
赤城、加賀、蒼龍から立ち上る真っ黒な黒煙を覚えている。そのときは飛龍は無事だった。
自分たちができたのは、やられた空母からできる限りの人を助けるだけだった。
 
7.南方転戦~ガダルカナル
南方は地獄の暑さ。扇風機なんかあるわけない。
スコールのときは、たらいなどで必死に水を集めた。
戦闘時は砲塔内にいて、外の戦況は全然わからない。指示通りに砲塔を動かして撃つだけだった。
やがて昇進し、艦橋上部(?)の砲塔の照準指揮所(のようなところ?)の配置になると、敵の様子もなにもかも見えるようになった。
磯風が爆弾の直撃を受けて砲塔の一つがほとんどなくなったのを見ていた。
その後、明石に応急処置を受けて本国へ帰投。
 
8.貴重な休みが
帰投して、数日間の休暇。温泉などへ行く者がいる中、自分は下士官になるための講習・試験を受けることになり、ほとんど休めなかった。
しかし下士官にあがることで、やっと妻にまとも生活させてあげられる給料になるのが嬉しかった(そもそもの海軍に入った目標だった)。
妻からの手紙は、呉に帰ったときしか受け取れなかった。帰ると山のように手紙が来ていて、同僚からは「どういうことだ!」と妬まれた。
 
9.マリアナ沖海戦
大鳳を護衛していたが、ミッドウェーのときと同じく、やられたあとの救助に手を尽くすことくらいしかできなかった。
磯風が横づけするのを待てずに大鳳から海に飛び込んで逃げる人たちを海から助けたりした。
 
10.陸上勤務へ
サイパン玉砕のあとの頃に、磯風を降りて呉での陸上勤務に。
 

他にもたくさんのお話がありましたが、こんなところで。
若い人たちにはぜひともよろしくお願いしたいと、多岐にわたる想いを聞かせていただきました。
貴重な機会をありがとうございました。

キューポッシュ轟雷をつんつん

アニメ「FRAME ARMS GIRL(フレーム・アームズ・ガール)」(以下FAガール)が終わっちゃいました。模型が下手の横好き程度に好きな私は毎週とても楽しく観ちゃいました。

FAガールは、KOTOBUKIYAが作っている美少女メカプラモのラインナップで、女の子にいろいろな武装をして楽しめるシリーズです。

もともとはFRAME ARMS(以下FA)という、素体メカ+装備を自由に楽しめるKOTOBUKIYAのプラモシリーズが展開していて、

新たな素体として女の子のものが展開し始めたのがFAガールの始まり。
なんとFAとFAガールで装備その他が共通に使い回せるので、いろんな組合せで自分だけのFAやFAガールを作って楽しめるのです。

 

そんなFA/FAガールには以前から興味があったものの、手を出すには至ってなかったのですが……
今夏のアニメですっかりやられてしまいました。FAガールたちの魅力やらかわいさやら、なぜかSHARPの製品(?)も含めて、楽しくゴリゴリに販促されてしまう露骨で凶悪な(褒めてます)作品でした。

1話を観てから危うくFAガールをガシガシ買いそうになってどうにか踏み止まるも、アニメの終盤で耐えられなくなって、お手軽な「キューポッシュ」を一体買ってしまいました。

主人公(ヒロイン?)の位置づけの轟雷です。

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キューポッシュもKOTOBUKIYAが展開している、デフォルメフィギュアシリーズ。

デフォルメ好きにはたまらないシリーズではないでしょうか。
デフォルメフィギュアといえば「ねんどろいど」シリーズが超有名ですが、キューポッシュはねんどろいどよりもちょこっと頭身高め、関節も割としっかり、足の裏に磁石がついててベースにしっかり固定できるので、いろんなポーズを決められるところが魅力的だと思います。

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キューポッシュの轟雷もなんと、FA/FAガール系の武装を共通のハードポイントで使い回せる仕様なのです。身長やらのせいで、似合う武装にはもちろん限りがありますけど!

 

というわけで、ちょっとだけ通販で買っちゃいました……f:id:yayoihajime:20170620024046j:image

久方ぶりにニッパーとデザインナイフを取り出して……f:id:yayoihajime:20170620024053j:image

ランナーから単純に切り出して組むだけの基本作業だけでしたが、久し振りにパーツいじりしたら楽しいこと楽しいこと……ニコニコしながら作業してました。f:id:yayoihajime:20170620024058j:image

というわけで、ジャキーン!f:id:yayoihajime:20170620024109j:image

「やよ、どうですか?」なんて声を幻聴してしまいます。
(アニメで轟雷のマスターは「あお」ちゃん。私は弥生肇なので「やよ」。音が近いので幻聴余裕です。私は女子高生じゃないですけど……)f:id:yayoihajime:20170620024115j:imagef:id:yayoihajime:20170620024120j:image

適当にチョイスしたオプションパーツでしたけど、いい感じになって満足です。
ちなみに買ったオプションはこちら。 

 本体はこちらです。

なお、発売が少し先ですが、ドラマCDつきの「轟雷・改」も出るようなので、改の方が好きな人はそちらを待つといいかも。 
限定キットつきのブルーレイもこれからリリースされていくので、これから買う人はちゃんと物色して一番お気に入りになりそうなものを選ぶといいですね。

 

というわけで、FAガールのアニメを楽しんじゃったので、販促ご協力の意味も込めてブログを書いちゃいました。続編アニメ、作られるといいなあ……。

歴史小説作家たちが語る光と闇/トークショーを拝聴して

6/3(土)に秋葉原書店ブックタワーにて、歴史小説作家の方々が開催しているトークショー(&サイン会)を拝聴してきました。トークショーの概要と感じたことなどを簡単に、ブログに書き残しておこうと思います。

トークショー&サイン会を開催したのは?

「操觚(そうこ)の会」という、プロの歴史小説作家集団です。

操觚の会は、今回6/3に秋葉原で開催されたようなトークショーなどのイベントを精力的に、日本各地で実施されています。

ちなみに次は、7/16に沼津のマルサン書店さんで開催されるようです。操觚の会のメンバー秋山先生のTwitterより。↓

 

お恥ずかしながら、私はつい昨今まで操觚の会のことを知りませんでした。
ですが、5/25発売の拙著「小説同人誌をつくろう!」について、歴史小説作家の谷津矢車先生にTwitterでご感想いただくということがあり、谷津先生も参加されている操觚の会を知るに至りました。

 ↑そのときの谷津先生のツイート。
これをきっかけに谷津先生のツイートを拝見するようになったのですが、日常的にさまざまな本の感想などをつぶやかれていて、大変参考になるとともに、私も本を読まないといけないと痛感させられています。

ちなみに、私と古い付き合いの方はご存知かもですが、私は時代劇ライトノベルらしきものを書いては公募で撃沈、なんてことを一時期やっていたので(今も諦めてはいませんが)、こういう活動をやってらっしゃる作家集団がいることに興味を持ち、7/3のトークショーへ行ってみようと思ったのでした。

 

●6/3トークショーの概要

やはり秋山先生のTwitterからで恐縮ですが、こちら↓が告知ビラでした。

 Facebookの「操觚の会」のページにもこちらのリンク↓がありました(なぜかブログに埋め込みできず、通常リンクですみません)。

六月三日書泉ブックタワートークショー&サイン会

内容は、各先生方個別のトークタイムと、セッションとして下記①②のパートがありました。

①「出版業界の光と闇を潜り抜け、生き残るには!」
②「時代小説、歴史小説のこれからをさぐる!」

歴史小説作家の方々のトークショーということで、怖い方々の込み入ったお話を伺うことになるのかと、始まるまで実はビクビクしていたのですが……
実際はそんなことなどなく、和気藹々と楽しいトークやデビューまでの四苦八苦の日々、聞いちゃマズイような暴露話まで、あっという間の2時間強でした。

というわけで、箇条書きで恐縮ですが、印象に残った話題をいくつか順不同でご紹介致します。

・時代小説なんて、ライトノベルと同等以上に嘘ばっかり。史実や真実を正確に書いたものなんかじゃない。

・妄想力が重要。

・作品は、他の売れてる作家やらせちがらい現実やらへの嫉みの結晶であることも。

・売れてる作家には消えてほしい(会場爆笑)。

・出版業界の「光と闇」の話をしていたはずが、「怒りと闇」の話ばかり出てきた。

・読書は基本的にマイナーな趣味である。と思っておくべき。

・(6/3のトークショーにおいて)「5/15〆切で約320枚の作品の進捗が、今100枚くらいです」というお話が飛び出した。会場に編集さんもおられた模様。

・書きたいものの構想を話すと、大体は編集さんが冷たい顔で「却下」と即答する。

・お金持ちの家には大きな本棚があって本がぎっしり詰まっている。成功するためには、お金持ちになるためには、大きな本棚を買うべし(?)。

・公募ではまったくうまくいかず、大金をかけて本を自費出版した。その本に企画書を添えてたくさんの出版社に送りまくったら、1箇所拾ってくれるところがあった。その企画群はボツになったが、その場で出任せに話した案が次の本のネタになった。

・編集者が受賞の電話連絡を忘れていて、授賞式1週間前の電話で知らされた。貯金が尽きて人生が詰みかけてさてどうしようかという時期だった。

・作家になったらまず編集者に「今の仕事を辞めないでください」と言われる。

・10年で150冊とか、37巻までシリーズが続いているとか、そんな方々が操觚の会にはゴロゴロ。

・映画「ポッピンQ」はとにかくオススメとのこと。

 

とりとめもない感想にて申し訳ありませんが、こんなお話を終始楽しく伺いました。

出版業界、作家業、とりわけ歴史小説は非常に困難なジャンルであると改めて感じましたね。そして同時に、私が交流のあるライトノベル作家の方々やそっち方面の業界と多分に似通った部分があるのだと知りました。

心から、拝聴できて良かったと思えるトークショーでした。皆様ありがとうございました。また機会がありましたら、参加してみたいと思います。 

 

●最後に……先生方の近著を

Twitterで相互フォローになっていただいてる操觚の会の先生方の近著をご紹介まで。私はまだ読めておらず本当に申し訳ないのですが、拝読いたしましたら別途また、感想などをどこかに書きたいと思います。

 ●谷津矢車先生

某には策があり申す―島左近の野望

某には策があり申す―島左近の野望

 
おもちゃ絵芳藤

おもちゃ絵芳藤

 

 

●秋山香乃先生

龍が哭(な)く

龍が哭(な)く

 
伊庭八郎 凍土に奔る (徳間時代小説文庫)

伊庭八郎 凍土に奔る (徳間時代小説文庫)

 

 

 ●誉田龍一先生

将軍を蹴った男―松平清武江戸改革記 (コスミック・時代文庫)

将軍を蹴った男―松平清武江戸改革記 (コスミック・時代文庫)

 

 

 

拙著『小説同人誌をつくろう!』にいただいた感想まとめなど

最近、ブログでもTwitterでも拙著『小説同人誌をつくろう!』の宣伝ばかりですみません。お買い上げいただいた方、拡散にご協力いただいた方、まことにありがとうございます。
amazonでは発売前後約2日間、「出版・自費出版関連書籍」カテゴリで1位になっていました。皆さまのおかげです。

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今回のブログで(たぶん)うるさい宣伝は最後にすると思いますので、もうしばしお付き合いいただければ!!
初めての自著なので、お許しを。m(_ _)m

 

●拙著にいただいた感想まとめ 

というわけで、今日はTwitterでいただいた感想を、残しておく意味も込めてここに留めたいと思います。
発売前は無感想状態や批判の嵐を覚悟していたのですが、今のところ皆さまが神仏菩薩であるがゆえか、あたたかいお言葉ばかりいただいていて、本当に本当に驚いています……まだまだ世の中捨てた物じゃないんですね(今までなにがあった)。

 時代小説などでご活躍されている谷津先生から、上記にたくさんのリプライつきで詳しいご感想をいただきました。今回、最も驚いた瞬間でした。恐縮です、本当にありがとうございます。同人に疎い方には、ぜひ上記リプライチェーンをすべてご覧いただきたいです。
「網羅的に様々なあれこれが一冊の本の中にまとまっているので非常に読みやすく、おおまかな要領を掴める本」
電子書籍によるセルフパブリッシングについてのくだりもあり、内容は充実」
などのお言葉をいただきました。
私自身は同人生活自体が長いので、正直自分の本を客観的に見ることがまったくできず、同人に詳しくない方にどう映るのか不安でしょうがなかったのですが、谷津先生のご感想には本当に励まされました。

 

長いお付き合いのイラストレーター兼文章書き、東雲さんのご感想。上記に東雲さんと私のリプがもう少し連なってるので、気になる方はクリックして覗いてください。
絵のお仕事も精力的にやられてる東雲さんからは、「どうやって文字書きがイラストレーターに絵を発注するか、発注したあとでどうコミュニケーションしてるか」が気になっていたとのこと。
その辺は、拙著で触れているのですが、確かにあっさりでした。
今回の拙著は初心者向けになっているからというのは言い訳になってしまいますが、ご要望のあった内容を押さえた中級者・上級者向けの本も需要があるのだなと改めて感じた次第です。また刊行の機会があれば、積極的に考えます。

 

物書き柄本さんのご感想。発売前からご興味を持っていただいてました。同人を始めて数年の柄本さんにも、おもしろいと感じていただく部分があったようです。拙著内のコラムも案外好評な気がしてきました。 

 

艦これの二次創作で地味に長いお付き合いになってきているmy routeさんからいただいたご感想。やはり、活動をすでにされている方にとってはちょっと平易なのかもな、と感じつつも、なにか気づいてもらえるネタが書けていればいいなと思っています。
私なりに、事前の宣伝やイベント中にどういうことを心掛けるといいか、あっさりですが、必要な内容を書いたつもりですので。 

 

感想とは少し違うかもしれませんが、拙著コラムパートのイラストをご担当いただいたフェルディナン@秋月さんにもつぶやいていただいてました!素敵なイラストをありがとうございました!! 
今回で、艦これ二次創作をやってらっしゃる方だとわかったので、これからイベントで絡みに伺うかもしれません(おい)。

ちなみにもう一人、へりおさんという方にもイラストを描いていただいてるのですが、Twitter等で見つけられず……情報求む。

 

同人活動では2010年からという最長クラスのお付き合い、 茶渡さんからのご感想。そうです、拙著のあちらこちらには私の恥ずかしい悲しいつらい体験談が散りばめられています……
でも割と、ぼやかしたり強がったりしながら書いてるので(そもそも拙著、私が滅多にに使わない「だ・である」調で書いてます)、私を知らない人が読んだらかっこよく見えるのかもしれませんね。私を知る人が読んだら「ああ、あの事件か」ってなって、抱腹絶倒なのかもしれません(つらい)。

 

やはり付き合いの長い稀さんからのご感想。 目次の構成、各パートのタイトルとそれに紐付けた要点の太字化には気を遣いました
これは、私がビジネス書のライティング仕事でいつもやってることです。ゆえに文章多めなのに読みやすいはず……なのですが、それゆえビジネス書ビジネス書した雰囲気になっちまってないかは不安なところでもあります。
でも、編集さんと話したコンセプト「ハウツー本らしくするよりも読み物的なものにしよう」という部分は、達成できてるんじゃないかと思います。

 

コミティアに参加したりWeb小説書いたりされてる柴見さんからもご感想をいただきました。付箋つけながら読んでいただけるなんて、なんだかむずがゆいですね……。
ビジネス書は、ええ、つまらなくなりがちな内容を読んでもらわなければいけないのですが、言い回しや内容のコミカルなおもしろさで持たせるわけにはいかないので、読みやすさを追求するしかないんですよね。 

 

ラノベ新刊の評論ラジオ「ラノベハスラー」をやってらっしゃるマスクド・ラブコメティさんからもご感想をいただきました。上記ツイートのあとでもう1ツイート、「読んでもらうだけならwebの方が良いかもしれないけど、読んでもらう実感を得られるのは同人誌だよっていうのは同感」というコメントもいただきました。

 

艦これRPGのリプレイサークルの代表などをされている騎槍さんからもご感想いただきました。「言いたいことを書いてくれてた」と言われるのはとても嬉しいですね。なにかしら、同じ想いを持ってる書き手が他にもいるのだとわかる瞬間ですから。

 

 

●置いてくださってる書店

感想ではないですが、ツイッターで見かけた書店のご報告を。まことにありがとうございます。
書店で探す際の参考になさってください。秋葉原はさすがに多いですね。

 喜久屋書店仙台店さま。

 

 秋葉原書泉ブックタワーさま(8階)。

 

 有隣堂ヨドバシAKIBA店さま。

 

 COMIC ZIN秋葉原店さま。

 

 宮脇書店帯広店さま。北海道は帯広にも並べていただいてると知り、感無量です。ありがとうございます。
もしかして、他の全国宮脇書店でも入荷いただいてるのでしょうか?
私はかつて仕事で富山県に1年ほど暮らしたとき、近所の宮脇書店にはお世話になったものでしたが……とか思い出す今日この頃。

 

5/29現在、見つけられたのは以上です!
皆さま本当にありがとうございます!! 

小説同人誌をつくろう!

小説同人誌をつくろう!

 

 

それにしても、こういうのを残すときに今のSNSやブログは便利ですね。
貼り付け機能、掲載の体裁、ほとんど自動でわかりやすくやってくれますもの。

「感想つぶやいたのに載ってないぞコラァ!」って方がおられたら、私の拾い忘れかなにかかと思いますので、お叱りの言葉とともにご一報いただければと思います!