ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2019W8の映画鑑賞雑記

今週は結構観ましたよー。

●「BIG FISH」 

 会社のシナリオ班鑑賞会で観ました。ティム・バートン監督。
ファンタジーなのに地に足がついた映画だという感想を持ちました。ふわふわしてるのに、いつの間にかどっしり現実の話になっているというか。

人生という現実はおおむねつまらないものだけど、おもしろおかしくストーリーにしてるみると楽しく聞こえる。ストーリーっていいものなのだよ、もっと楽しいことを考えながら生きようぜ、っていうようなメッセージもあるような気がしました。

「BIG FISH」には「才能のある人」「重要人物」という意味もあるようですね。いろいろなメタファーや含蓄が入り乱れている、不思議な味わいの映画です。

 

●「ミッドウェイ」 

次の夏コミでは艦これでこの辺の話を書くので、観ておこうと思って買いました。
米国が建国200年記念で作った映画で、三船敏郎さんが山本五十六司令長官を演じています。米国の映画なので全部英語。三船敏郎さんも綺麗な英語で話していて、他の出てくる日本人は当時米国在住の日系アメリカ人の方々だったとか。

というわけで、 米国視点からのミッドウェイ海戦です。日本視点でのいろいろは艦これどっぷりのせいでさんざん読みあさっていたのですが、米国側の視点だと、また違った興味深さというか、向こうは向こうで大変な戦いだったというのだなと思わされました。
そしてこの映画を観ていて、艦これ二次創作でこの海戦をどう描こうか、ぼんやりイメージができてきました。真似はしませんよ! たぶん!

ちなみにこの映画、戦時中の映像や戦後すぐの映画から、戦艦や空母、海戦の様子の映像をとにかくツギハギしまくって、できるだけそのものっぽい映像を(むりやり)作っていて、映像の質は相応に悪くなりますけど、本当の戦争における航空戦や火災・爆発を起こす空母、その消火活動の様子などまで描かれていて、ドキュメンタリー色すら感じました。ちなみにwiki等で見る限り、ミッドウェイ海戦そのものの本物の映像はナシのようです(そんなものを撮ってる余裕なんて日米なかったかと)。

あの海戦で、もし日本側が勝って南雲機動部隊が健在だったら、戦況はどうなったのでしょうね。最終的な結果は変わらなかったとしても、そこまでの経緯はまったく別物になっていたのかもしれません。

 

●「カジノ」 

カジノ [Blu-ray]

カジノ [Blu-ray]

 

なんとなく買ってたブルーレイを観たら、すさまじい作品でした。
私は2013年にシンガポールへ旅行した際、カジノで結構遊んでしまいました。大勢がお金を賭けながら楽しむルーレット、ディーラーと1対1で勝負するブラックジャック……賭け事になると、魔力でもあるかのような面白い遊戯に変わってしまうのを体感しました。 

そんなわけでカジノものの作品を書こうかと当時ブルーレイを買って結局積んでいたのですが、引っ張り出して観たところ、カジノ要素よりもギャング要素が壮絶過ぎて、マトモな人間がほぼ出てこない。みんなどこかイカれていて、イカれた展開だらけで胸が痛くなりましたが、まあとにかく面白かったですね。
金、女、クスリ……人を狂わせる要素てんこ盛りなひと昔前のラスベガスでの、実話をもとにしたストーリーです。

 

●「はやぶさ/HAYABUSA」 

 つい先日、はやぶさ2が小惑星リュウグウに着陸したというニュースがありましたね。
www.itmedia.co.jp

そんな折に、「そう言えばこんなブルーレイを買って眠らせたまんまだ」とやはり掘り出したのが、映画「はやぶさ/HAYABUSA」です。

 初代はやぶさが、苦労とアクシデントだらけの中で作られ、打ち上げられ、小惑星イトカワに辿り着き、帰還したか……大変苦しい予算の中で奮闘したJAXA……それを、2時間半飽きることのないストーリーで魅せてくれる贅沢な映画でした。

主人公である水沢女史の、宇宙に熱中しすぎるがゆえのオタク的な挙動と時折見せる機転と、はやぶさの数々のドラマ。

2010年にはやぶさが帰還した際は、経緯をあまり知らないままに見てしまったので、恥ずかしながら大きな感動は感じなかったのですが、この映画を観て、「2010年のはやぶさ帰還を、もっといろいろ知った状態で迎えたかったなあ」と思いました。はやぶさ2帰還までに、2のことを勉強しておきたい。

JAXAの方々も、本当に頑張っているのですね。宇宙開発は本当に夢のある、素敵な仕事だと思います。
死ぬまでに一度、宇宙に行ってみたいなあ。かなわないかなあ。