2019W19・20の映画鑑賞雑記
GW中から先週にかけて、諸々で忙しかったり体調崩壊したりしていて、ブログ書けてませんでした……というわけで、観てから少し時間の経ったものもありますが!
●「オーケストラ!」
原題は「CONCERT!」。フランスの映画です。
Amazon等のレビューの評価はそこそこ高めですが、絶賛するほどのものか……というと、個人的にそうは感じませんでした。面白かったですけど。
ロシア人(というか当時はソ連)の指揮者とオーケストラが、ブレジネフ政権のいろいろでコンサートを台無しにされて音楽をできなくなり30年。ひょんなことから彼らに再びオーケストラを組んで演奏する機会が訪れるのだが、その開催までに笑いあり涙ありの、ドタバタコミディほんのりシリアスな映画です。
これ、私が微妙だと感じたのは、個人的に多少なりとも音楽をかじった人間だからなのかもしれません。大したことないですが、8歳~11歳までピアノをやっていて、毎年市民ホールみたいなところでピアノの発表会で演奏したりしていました。不真面目な方の私でも発表する曲は死ぬほど練習しました。
それがましてプロのオーケストラとなると……30年もブランクがあったら……なのですが、そこが思いっきりフィクション、今風に言うと俺TUEEE的な展開もあり、よく言えば笑えるし痛快、でもリアリティは薄まっちゃってるな…という印象。
面白さとリアリティのバランスなど、いろんなことを考えさせられる作品でした。ソ連と共産主義のいろいろの描き方は好きでした。
フランスの映画ってそんなに観たことない気がするので、もしかしたらこういうノリが多いのかも? わかりませんが、もう少しいろいろ観てみたいと思いましたね。
●「2300年未来への旅」
原題、「Logan's Run」。1976年のSF映画です。会社の有志で映画鑑賞なることをやっているのですが、同僚が持ってきたのがこの映画でした。
1976年のSF。当時、アカデミー賞で視覚効果の特別業績賞が与えられた、意欲的な表現満載の映画。
ただし、あくまで1976年クオリティです。スターウォーズの最初の作品より1年前です。 時代を感じるを得ず、しかしそれが牧歌的で、仲には現在に直結するような発想の装置(例「デート回路」。次々にいろんな異性を(リアルに)転送してきて、気になった人とデートができる。まるで「マッチングアプリ」)が出てきたり、悪役が一瞬でやられたり、深く考えさせられる哲学的な発言が出てきたりと、妙に印象に残る作品でした。
「不思議惑星キン・ザ・ザ」という、ソ連がスターウォーズに張り合うかのように同時期に作ったSF映画があるのですが、それを思い出しました。理解不能度はキンザザが遥に上です。考えるのではなく感じるタイプの映画ですね……。