ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2019W18の映画鑑賞雑記

GW10連休があっという間に過ぎ去ろうとしていることに驚いている今日この頃です。今週は、1本だけでした。

●「リンカーン」 

知らない人はいないでしょう。アメリカ合衆国唯一の内戦、南北戦争のときに大統領となり、奴隷制廃止の憲法修正条項を可決させたリンカーンの映画です。

スピルバーグの映画なんですが、終始リンカーンの政治的な戦い、駆け引き、そして苦悩を描いた作品でした。今まで世界史教科書レベルの知識しか知りませんでしたが、人類史上でも屈指の足跡を残した大統領には、相応の、様々な苦労があったのですね。

南北戦争の起こりや経緯、奴隷制廃止やリンカーン暗殺に至るいろいろを思うに、物事は善悪二元論で簡単に片付くことがほとんどなくて、常に取捨選択、どのような選択をしても誰かが悲しい想いをしうる、でも選択をしないと前に進めない、そんな現実の真理を痛感させられました。

私の日々の悩みは極めて私的なことばかりですが、それでも、マルバツでキレイに割り切って考えられることが少なくて、苦労が絶えません。まして、国民の多くの生活をどん底に突き落とす可能性があるとしても、国や人類の行く末のために苦渋の決断をするというのは、どれほどの苦労だったのでしょう。
リンカーンは兇弾に斃れてしまいますが、彼がもうしばらく生きたならば、もっとたくさんの逸話やエピソードが後世に残っていたのかもしれませんね。

政治家や組織の長としての職務、マネジメント等に悩む人は、観てみるといいかも。