ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2019W17の映画鑑賞雑記

平成も残すところ2日ですね……というわけで、個人的に(おそらく)平成最後に観ることになった映画はこちらです(明日衝動的に何か観るかも知れませんが、ブログに書くのは令和ですね)。

 

●「キング・アーサー」 

キング・アーサー (字幕版)

キング・アーサー (字幕版)

 

AmazonプライムでもBlu-rayでもある「キング・アーサー」です。
アーサー王物語や円卓の騎士で有名なわけですが、2004年に撮られたこの映画は、伝承や物語としてのアーサー王ではなく、その伝承の元となった、5~6世紀に実在したかもしれないという言われるアーサー王を題材にしています。

ローマ帝国ブリテン島まで領土にするも、衰退するにつれてケルトブリトン人やサクソン人に盛り返され、ブリテン島からローマが撤退に追いやられる。そのしんがりを務めるようなかたちで、アーサーと彼に従う傭兵たちが死闘を繰り広げます。

5~6世紀の腐敗したローマの慣習に虐げられる民や現地の人間、それらに嫌悪を覚えつつも従う騎士達の葛藤、サクソン人との大激戦と、その果てにある新しいブリテン島の歴史のはじまり……そういった歴史の流れを、地に足ついた物語で見せてくれる映画で、円卓の騎士感やファンタジー感は全然ありませんでした。
「これぞ円卓の騎士!」って感じの内容を期待してみると肩すかしを喰らうかもしれませんが、当時の感じられる骨太の作品だと感じました。

Amazonのレビューとかの書き込みにもありましたが、西洋版「七人の侍」感のすごくある映画です。個々の騎士の見せ場や一騎打ちがあり、死闘や自己犠牲あり。ただ繰り返しますが、「アーサー王物語」の王道展開はほとんどなく、アーサーとグィネヴィアとランスロットの関係などもほんのりある程度で、その辺を期待してはいけないのですが、知ってると面白く感じる程度にはちゃんと盛り込まれていて、ニヤニヤできます。

個人的には、トリスタンが一番かっこよかった……。

 

できれば、明日も何か観たいなあ。
「こころが叫びたがってるんだ。」を観ようとして、泣いちゃうからやめようと思ってキング・アーサーにしたんですけど、明日やっぱりここさけ観るかも。個人的に平成は「ここさけ」ですよ、ええ。