ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2019W15の映画鑑賞雑記

今週も慌ただしかったので、1本ですが……

●「大脱走

 1963年公開の映画「大脱走」(原題:THE GREAT ESCAPE)です。なんで突然この映画を観たかというと、しばらく前に出た荒木飛呂彦先生の映画本「荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟」の中で勧められていて、買って積んでいた映画のひとつだったから。 

 この本は荒木先生がたくさんの映画について語っている本で、荒木先生ファンはもちろん、そうでない人も良い映画を探すのにいいのではないかと思います。

 

というわけで、話を戻しますが、「大脱走」。第二次大戦末期に、ドイツ軍に捕まった連合軍兵士の捕虜収容所からの脱走劇を描いた映画です。ちなみに、脚色こそあれど実話に基づいた作品で、俳優の中には実際に脱走兵だった人もいます。

これだけ聞くとすごく暗くて、アウシュヴィッツのような場所を想像してしまうかも。私もそうだったんですが、実際は真逆。連合軍の捕虜の扱いは国際法に則っていて、収容所では普通の生活や趣味的活動は許されていてどこか牧歌的。そんな中、脱走歴17回とかいう記録を持つ男達がチームワークを発揮してドイツ兵に気づかれないよう地下深くにトンネルを掘って、脱走を実行する話です。

収容所にいるいろんな人物の群像劇のような作品でもあり、収容所のドイツ兵との交流や脱走後の展開なども含めて、人間味に溢れていました。

第二次大戦にはこういう側面もあったのだなと、目から鱗でした。映画としても、戦争を知るという意味でも、オススメの映画でした。