ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

2019W11の映画鑑賞雑記

今週は2本です。

●「PiCNiC」 

 岩井俊二監督の、1995年の作品です。本作品での主演共演をきっかけに、浅野忠信Charaは結婚したとか(今は離婚)。

ストーリーを楽しむというより、印象的な映像を撮るためにストーリーをつけたという感じがする映画でした。衝撃的なシーンや非現実的なほど美しいシーンやシチュエーション自体はとても印象に残るものでしたが、精神病患者や犯罪者と思われる(明言されていない)キャラクターたちの織りなすストーリーは抽象的で夢遊的で、解釈も受け手に委ねられているようでした。

妙に印象に残ったのは確かなのですが、誰かと観たいか、また観たいかと言われると、個人的にはうーん……という作品でした苦笑。

 

●「スパイダーマン:スパイダーバース」

www.spider-verse.jp

実は私、スパイダーマンというものに触れたことがほぼありませんでした笑。
映画もアメコミもゲームでもまったく触れてなくて、昨年映画の「アベンジャーズシビルウォー」を観た中に出て来たなという知識しかなく……でも、評判いいし、いい加減履修せねばと思い、観てきました。

結論として、今一つ楽しめませんでした苦笑。
映像表現はものすごくて、CGモデル型アニメーションの究極系のような印象を持ちました。色づかいも、アメコミがそのまま飛び出してくるような表現の数々も、とても面白かったです。

ただ、ストーリーは加速装置やパラレルワールドなどのSF的な蘊蓄が特になく(そういうのを期待して観る作品ではないようですね!)、たくさん出てくるスパイダーマンもバックボーンがそこまで掘り下げられなかったので(これもアメコミ等であらかじめ知っていればいいことなのでしょうね)、「この子すごくかわいいけど、どういう生い立ちの子なんだろう…」とかモヤモヤしながら終わってしまって、個人的には消化不良感が物凄かったです。

最近はMARVELの映画を特打ちみたいにみたりしていたのですが、前提知識の有無で楽しめ方にだいぶ差が出るな……と感じることだらけで。これまた、自分があまり物を知らないのが悪いわけで。
足りないと感じたところの知見を1個ずつ、足していこうと思う次第です。