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ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

創作においても、コネはいいものですよという話/同人活動とコネ

前回ブログで書きましたように、『小説同人誌をつくろう!』という本を総合科学出版から刊行させていただくことになりました。5/25発売です。

↓前回ブログ。本の概要について書きました。

今日のブログは本の内容ではなく、この本を書きながら「コネ」に関して感じたことをつらつら書いてみようと思います。本の中でも似たような話題に触れている部分がところどころありますが。
なお、書き終わってから内容が薄いことに気づいて愕然としたので(爆)、あまり期待しないで読んでみてくださいませ。
 

●コネって?

Connection、「コネクション」の略で、人との関係、特に親しい関係などを指す言葉ですね。

プライベートではあまり使われない言葉のような気がします。
「コネで仕事をもらった」
「コネで就職した」
などのように、職を得る手段の1つとして話題にあがるケースが多いでしょう。

そしてしばしば、
「就職試験をすっ飛ばして」
「能力の有無に関係なく」
「血縁や親類縁者の」……
コネのおかげであいつは仕事を得た、などのように言われて、否定的な手段と考えられてしまうことがあると感じます。

実際、私もそう感じていた頃がありました。
大学入試は推薦より試験で通りたいと考えてた気がしますし、新卒の就職活動では先輩や知人の縁を頼ろうとはまったくしませんでした。
小説の新人賞にバリバリ公募していたときは、コネで編集さんに作品を見てもらったり持ち込みしたり、作品刊行に漕ぎ着けるのは邪道だ……なんて感じていたと思います。たぶん。

このあとで、「今は違うイメージを持っていますよ」という話が続くのですが。
皆さんは「コネを使うこと」にどういうイメージを持っていますか?

 

●コネはWin-Winのための手段

私がコネに悪いイメージを持っていたのは、学生~社会人初期の頃です。
ですが、いろいろ経験したり、人との交流が増えたり、仕事をたくさんやったりしているうちに考え方が変わっていきました。
なぜなら、コネは物事を少ない力で円滑に進めるためにとても大事なものだと気づいたからです。

あなたが学校で、誰かに宿題のわからないところを尋ねるとしましょう。
仲が良くて成績はそこそこの友人と、
成績がめちゃめちゃ良いけど話したことがないクラスメイト。
どちらに頼みますか?
例外的なケースを除いて、最初は仲が良い友人を選ぶと思います。

なぜか。尋ねやすいからです。
いくら頭がいい人がいても、会話の勝手がわからない相手に尋ねるのは、まず尋ねること自体に労力がかかります。そして、教えてもらえるかもわからない。

仕事でも同じです。やり取りがスムーズな人ほど仕事がしやすいはずです。
新しい仕事を誰かに依頼するときは、以前に依頼したことがある人に適任者がいないか考えるところから始めます。社内に頼める人がいなければ……外注する場合、誰かの知り合い、頼めそうな人から候補を探すはずです。いきなり公募はなかなかしないでしょう。人の選定そのものにとても労力がかかるからです。

コネは、仕事を頼まれる側がズルをするための手段ではありません。
仕事を頼む側が物事をスムーズに進めるために有効であり、頼まれる側にとっても、わかってる相手から仕事をもらえるという、Win-Winのための手段なのです。

当たり前の話をつらつら書いてしまってすみません。
でも、皆さんにとって本当に当たり前になっているでしょうか?
かつての私みたいに、コネや人脈を毛嫌いしている人はいませんか?

 

●創作におけるコネ

私は同人で合同誌を活発にやっていた頃に、「人脈厨」だと嘲られたことがあります。

40人くらいの人とやり取りしながら合同誌を作り、
同人誌即売会に繰り返し参加して、
いろんな人とオフ会をやりました。
その過程で、たくさんのプロのラノベ作家や「神絵師」と呼ばれるようなイラストレーターとも知り合いました。私は当時、なんの肩書きも実績もない同人物書きでしかなかったんですけどね。今もそうですけど。

確かに傍から見たら、有名人とお近づきになりたい人脈厨だったかもしれません。ぶっちゃければ、そういう方々と交流できることそのものをもちろん嬉しく感じていました。

……ただ。
その交流があったから自分ももっと力をつけようと奮起できましたし、皆さんの協力があったから、私1人ではできないような創作物を創ることができました。その創作物を読んで楽しんでくれた人もいたはずです。

そして私は縁があった人が世に送り出している漫画やイラストやゲームなどはできるだけ遊びますし、TwitterなどではRT程度の宣伝協力をします。私の協力なんか微力も微力なものですけど。たまに、私の創作物の宣伝をすごい方が宣伝協力してくれることもあります。本当にありがとうございます。
こういう行為に義理がまったくないかと言えば、ゼロではないでしょう。私も義理で動くことが少なからずあります。でも、義理じゃない気持ちも当然ゼロではありません。

そうやって、作品の制作や宣伝を協力し合ったり。
縁がある人の作品を楽しんだり。

別に、悪いことじゃないと思うんですよね。

 

私は今、ひーひー言いながら文筆業だけで生計を立てています。
そんな私の仕事はすべて、コネで始まった仕事ばかりです。

ゲームシナリオの仕事は、イベントで知り合った方に誘われたのがきっかけです。
ビジネス書/実用書の仕事も、イベントで私の本に興味を持ってくださった編集さんが誘ってくれて始まりました。
そして、今回自分の名前で初めて世に送り出す本『小説同人誌をつくろう!』も、縁がある作家さんに、ちょうど同人誌に関する本を書けそうな人を探しているという編集さんを紹介してもらったのがきっかけです。

どれも、ズルっこかもしれませんが。
私と縁があったから、先方も頼みやすかったんじゃないかな……と、勝手に好意的に解釈しています。
それで先方が楽に仕事を進められているなら、いいではないですか。私が先方の期待未満の仕事しかできていなければ、申し訳ありませんなのですけれど(苦笑)。

 

コネは、自分にとっても相手にとってもいいものだと思います。
仕事面でのコネばかりが目立ちますけど、創作を楽しむ上でもいいことがあると、ちょっとだけ伝わったのではないでしょうか。

同人活動でいろんな人と交流すると、1人で黙々とやるよりずっと楽しいですよ(つらいこともたまにありますけど)。いいものが創れると思いますよ。

『小説同人誌をつくろう!』は、そんな楽しさが同人活動にはあると伝えたくて書いた本なのです。f:id:yayoihajime:20170520225851j:plain

小説同人誌をつくろう!

小説同人誌をつくろう!

 

 買っていただけるともちろん嬉しいのですが、読者を選ぶ内容だと思いますので、まずは書店でぺらぺら眺めてみていただければそれだけで本望です。

ただ、たぶん本当に大きな書店やオタク寄りの専門店しか入荷しないと思うので……見つからない場合はすみません。

ここを見ている書店員で興味を持たれた方は、1冊でいいので発注してみませんか? どうですか!?

※余談:総合科学出版の紹介

『小説同人誌をつくろう!』を刊行させていただく総合科学出版は、サイトTwitterを見ていただくとわかりますが、おもしろい企画の持ち込みなどを常時歓迎しています。というか、編集さんも企画に飢えてる感じがあります。

特に、コミケ文学フリマの評論エリアで散見されるマニアックな評論本の類は、同人誌をそのまま総合科学出版に持ち込んで相談すれば、それをベースに商業刊行を検討するようなことになったりするかもしれません。

我こそはと思う方は、気軽にトライしてみてはどうでしょう。
興味あるけどちょっと怖い・恥ずかしい・勝手がわからない・どんな感じか気になるという方は、私にご一報いただければ、おつなぎできるかもしれません。