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ポジティブ物書きの雑記帳

物書き、弥生肇のブログ

私が創作をしていく上で支えになっている本

今日のブログは、いくつかの本を紹介したいと思います。


●前置き

最初は、創作論や創作論を形作るために読んだ本に関する記事を書こうと思ったんですが、やめました。なぜなら、私は割と、創作論やテクニックはなあなあで書いているタイプだからです苦笑。

自慢になりませんし、そういうのをしっかりしてないからいまだに何者にもなれてないのだと思いますので、知らぬは一生の恥、とにかく遅れても遅くても身につけていこうと思うのですが。

そんな私が読んだ、今の自分の糧になってるなと感じる2冊を紹介します。


大沢在昌先生のエッセンスをたたき込まれる本

※添付リンクはKindle版ですが、紙の書籍版もあります。

この本は、「新宿鮫」シリーズ等で各種文学賞を受賞されている大沢在昌先生が、「野生時代」誌上で募集して選別された受講者を相手に、約1年かけて開かれた小説講座の内容をまとめたものです。

大沢先生の前書きをそのまま引用しますが「『一生の思い出に本を一冊だしたい』という人に用はない。『どうしてもプロの作家になりたい』という人にだけきてほしい。とはいえ、『てにをは』などごく初歩的な技術すらない人を対象にしていては時間がかかりすぎる」という観点で、64人の応募者を12人に絞り込んだとのこと。

この本は、以下のような内容で構成されています。

第一部:10回の講義内容
・大沢先生による、各回の講義の要点解説
・受講生や編集部員を交えた対話形式の質疑応答
・各回のテーマは「作家で食うとはどういうことか」「会話文の秘密」「プロットの作り方」「文章と描写を磨け」「小説には『トゲ』が必要だ」「強い感情を描く」など。

第二部:受講生の作品講評
・受講生が実際に書いた小説の梗概及び一部抜粋と、それを大沢先生が理由を添えて添削したものが、第一部のいろいろなポイントと絡めながら掲載されています。


私は他にも何冊か創作技術の本を読みましたが、この本はとにかく実戦的かつ実践的。とにかく具体的に、最前線で職業作家を続けている大沢先生の言葉で書かれています。
また、前述の通り選別された受講生相手の内容なので、どの創作指南本にも書かれているようなお約束はほとんど省略されています。

創作技術の本を読みたいけど、なんかどれも手に着かないなあ、という方、この本はいかがでしょう? 大沢先生にシゴかれてる気分になりますよ笑。(冗談抜きで、質疑応答や添削の項では、受講生の方々が厳しい言葉でボッコボコに指導を受けています

 

●デビューしたいけど、なにしていいかわからない人へ

 私が尊敬していて個人的にお世話になっているシナリオライターおかやまかずひとさんがTwitterで紹介していて知った本。

おまもりひまり」ノベライズ執筆等で有名なみかづき紅月先生が著者の、デビュー術に関する本です。

これは、小説の書き方のハウツー本ではありません。
How to デビューの一冊です。

私もそうなのですが、「作家になろう!」と思い始めた頃。
大体最初に思い浮かべるのは、「xx賞を受賞する」です。最近はこれと同等かそれ以上に、「Web小説で注目されて、そこで開催されてる賞に引っかかる or 拾い上げてもらう」が加わってるかも知れませんが。

それだけじゃないんです。むしろ、世に出ている「ライター」と呼ばれてる職業の方の大半は、受賞歴を持ちません(たぶん)。
受賞歴に固執しなければ……デビューするための道は、いろいろあるのです。

どういうところで仕事の募集がなされているのか。
どうやってコンタクトを取ればいいか。
名刺はどういうのを作ればいいのか。
仕事に対する姿勢は。
仕事をやったあと、どうやって次の仕事へつなげるか。
クライアント(依頼主)やライター・作家仲間とどう交流すればいいか。

こういったことが、みかづき先生の実体験に基づいて書かれています。

私自身も、この本を読むまでは受賞に固執してました。いや、今も受賞は一つのマイルストーンだと考えていますが。
それだけじゃないな、なんとかしなくちゃと意識的に思うようになったのは、この本を読んでからです
それから、動き方がよりアクティブになりました。
なにか収穫のありそうなところには出来るだけ顔を出す。様々な形で自己をアピールする。作品を発表する。
何か一個やれば一個見つかるなんて思わないで下さい。最初はたくさん撃ってやっと一個やっと引っかかるんです。引っかかったと思ったら企画が立ち消えたりします。
それでも根気よく続けてれば、一つ、きっと仕事が得られます。
また一つ、と見つかります。
そして、前のクライアントさんから次の仕事が来るかも知れません。

「何者にもなれてない」と私は自分のことをよく言います。公式にはそうです、作家になろうと決めた「弥生肇」という名前でできる仕事をまだできてないからです。

でも、とにかくいろいろやってるうちに、ソーシャルゲームシナリオの執筆をやらせて頂く機会がありました。半年強ちょこちょことやって、自分のシナリオを含むパートが実装されて、ユーザーが掲示板でそのキャラクターについてあーだこーだ言ってるのを見るのは、初体験の興奮がありました。
次のお仕事も、そのうち頂ける予定で待っている形です。
このお仕事をくださった方とは、コミティアで知り合いましたコミティアの後、その方や他の人たちがやっている飲み会に、私から希望して単身飛び込んだのがきっかけです。それから数年後のコミティアで久し振りにお会いしたときに、「弥生さん、こういう仕事興味ないですか?」と言ってもらえたんです。私がコミティアに出続けてなかったらこんなことはありませんでした。

また、ビジネス書の仕事も頂き始めていて、私が取材等を行って書いたものが1冊刊行されています。この縁も、コミティアで知り合った編集さんです最初に声をかけられた小説案件は立ち消えたのですが、その後もちょくちょくやり取りを続け、数回企画が立ち消えた後(笑)、やっと今の案件に巡り会えました

大沢先生の言葉じゃないですが、一冊の本を想い出にだしたいのか。それとも職業作家になりたいのか。どうなりたいのか。
自分の夢を見つめ、なにがベターなのか考えてみると、発見があるかも知れません。


今日のブログが、皆様のなにかの助けになれば幸いです。